強い毒を持つ南米原産の特定外来生物「コカミアリ」が初めて国内に侵入した事例が岡山県で確認されたことが7月11日、政府関係者への取材で分かった。
いったん定着すると急速に増殖して分布を広げる恐れがあるため、水際対策の強化が急務になる。
毒針に刺されると熱を感じる激しい痛みが生じるほか、海外では家畜が刺されるなどの被害が出ている。
政府関係者によると、コカミアリが見つかったのは岡山県内の港湾のコンテナヤード。
海外から届き、国内を経由し再び海外に出る予定の貨物コンテナに付着していた。
日本では2014年に輸入機物の検疫時に見つかり、水際で侵入を阻止した1例だけが確認されていた。
コカミアリは体長1~2ミリと小型で発見が難しい。
刺されるとヒアリのようにアレルギー反応を引き起こす懸念がある。
飼育や譲渡、野外放出などが原則禁止される特定外来生物に指定されている。
台湾などで見つかっており、環境省の専門家会合で日本への侵入を懸念する声が出ていた。
複数の女王アリがいる「多女王型」とされ、’産卵量が多い。
定着すると根絶は難しい。
米国のほか、アフリカや太平洋諸島などにも侵入している。
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