オランダの半導体製造装置大手ASMLは9月26日、2024年半ばに北海道千歳市で生産技術の支援を行う拠点を設けることを検討していると明らかにした。
現地では、NTTやトヨタ自動車などが出資するラピダスが次世代半導体の国産化を目指して工場を建設しており、協力を強化する狙い。
ASMLは半導体の製造工程で、微細な回路パターンを基板に焼き付ける露光装置の世界大手。
同社によると、半導体の微細化で特長のある極端紫外線(EUV)の露光装置を世界で唯一手がける。
企業が工場で装置を利用する際に、技術的な支援や機器の保守作業も請け負っている。
ASMLの広報担当者は共同通信の取材に対し「ラピダスを支援するカスタマーサポートの技術者を配置する予定だ」と明言した。
40~50人程度の規模になるという。
ラピダスは22年8月に設立。
政府が経済安全保障の強化のために全面的に支援する方針を打ち出しており、9月1日に千歳市で工場の起工式を開いた。
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