11月15日付けの東京新聞に、「サイゼリヤ」の松谷秀治社長のコメントが掲載されている。曰く、「値上げは一時的なカンフル剤に過ぎない」と。いや、油も小麦粉もあらゆるもののコストは上がっている。カンフル剤の意味が分からないが、仕入れコストは確実に上がっていて、それもどこ吹く風。凄い自信だ。もしかすると、現代社会では自炊するよりも、「サイゼリヤ」で食べた方が安くあげられるのではないかと思ってしまう。
例えば、「マルゲリータ」1枚と「アーリアオーリオ」を頼んでも、税抜きで700円しない。これをもし、家で作るとしたら、材料費はともかく、手間を考えると、700円は魅力だ。これに250mlのワインを頼めば、センベロの完成だ。このボリューム感は他にはないだろう。それほどすごい。
サミットの2階にオープンした「サイゼリヤ」はいつ来ても混んでいる。家族連れだけでなく、一人客だって少なくない。とにかくひっきりなしにお客がやってくる。ファミレスという概念はもうない。従来のファミレスはもう既にファミレスとはいえないほど、高級化している。ファミレスも二極化しているのだ。
では、どっちが主流かといえば、より下流の「サイゼリヤ」の方が、実感的に主流なのではないかと思っている。
この物価高騰と賃金が上がらない状況にあって、「サイゼリヤ」は救世主である。
「当面、値上げしない」という「サイゼリヤ」は、その姿勢だけでも支持率は上がっていると思う。
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