数年前まで川崎には取材先、営業先があったが、その企業が移転したら、全く縁のない地になってしまった。去年の3月に「丸大ホール」に行ったが、それを除けば、川崎は約5年ぶりである。
東京に4回目の緊急事態が発出されたが、周囲の3県はマンボーが適用された。ところが、神奈川県のコロナ感染者が増加していることから、7月22日より酒類の提供をやめるよう要請がなされたのである。その最終日に川崎をウォッチングしてみることにした。
JRの駅を降りて、京急の駅の方へ。とりあえず、「丸大ホール」が営業しているかを確認。今回の目当ては特にないが、「丸大ホール」で飲むイメージを持っていた。では、ちょっと街を散策しようか。久しぶりに川崎の雑然とする繁華街を歩く。すると、その通りはたった5年で大きく変貌していた。立ち飲みが急増していたのだ。まずは「晩杯屋」。いつの間に出来たのか。そして、「ほていちゃん」。店舗は「ほていちゃん」の方が新しそう。しかも、「ほていちゃん」の方が1ブロック、駅に近い立地だ。ここでも、「晩杯屋」は「ほていちゃん」に遣り込められていた。恐るべし、「ほていちゃん」。
「晩杯屋」のある十字路の角に、もう一軒見慣れない立ち飲みがあった。「街角 おさやん!」というらしい。随分くたびれたお店のようだが、初めて見るお店だった。今までもあったのだろうか。ただ自分が見逃していたか、それともこの5年の間にオープンしたのか。「丸大ホール」はやめて、「おさやん!」に入ってみることにした。
お店は狭い。10人入れるか否か。「ホッピー」を飲んでいる人がいるが、ここは「酎ハイ」から。一杯250円は安い。
下町系の「酎ハイ」を期待していたが、透明なハイボール。中の焼酎は不明。
「ホッピー」白をもらい、「ハラミ」焼きから小手調べ。
自分の中では「ハラミ」はリトマス紙であり、資金石でもある。そのハラミがなかなか良かった。身の大きさといい、肉のクオリティといい。これはうまい。箸休めがほしくて、「長ねぎ焼き」をもらう。これもうまかった。なるほど、焼きものは群を抜いている。かなり、レベルの高い店である。
マスクを外して飲んでいたら、お店の人に注意された。そうか、神奈川県はマスク飲食だったか。しかし、マスク飲食って、難しいし、逆に不衛生じゃないか。
「煮込み」をオーダー。ところが、この「煮込み」がなかなか来ない。5分待ち、10分待ち、15分程度待ったところで、ようやく来た。しかも店内ではなく、外から。どこか違う場所に他の店舗があるのか。そんな感じで、しれっと来たのだ。
この「煮込み」はかなり濃い味付けで、逆にそれが良かった。しっかり煮込まれた牛煮込み。素材がよく、肉も柔らかい。牛すじではなく牛もつ。本当にうまい。
さて、「ホッピー」もなくなったところで、もう一軒行くか。
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