お店の佇まいは凛として、独特の存在感を醸す。
「この町中華、ただ者じゃねーな」。
一目でそう思わせる雰囲気。
「今日のランチ」として貼り出される店頭看板の文字も美しい。
お店は古いのだが、清潔にしていて、それを感じさせない。おばあさんが出迎えてくれた。
ボクはランチメニューの「カニ玉丼」(800円)をオーダーした。
きれいに老いられたおばあさんに対して、厨房は旦那さんかと目をやると、少し若い方が鍋をふっていた。もしかすると、息子さんなのかもしれない。母と息子が紡ぐ町中華の物語。いや、それはボクの勝手な妄想かも。
やがて、「カニ玉丼」が運ばれてきた。盛りが美しい。
やっぱり、ボクの睨んだ通り。マスターは仕事ができる人だった。
盛りの美しさに加え、味だって負けてはいない。とろみの餡は抜群のバランスによって支えられている。甘さと辛さの均衡とほどよい熱さ。
うまい。たまらなくうまい。
盛りも味も非の打ち所なし。丁寧な仕事ぶりが充分に伝わってくる。
これで800:円なら納得だ。
「勝太楼」。
いい仕事してます。
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