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居酒屋さすらい 0672 -赤羽を彷彿させるビール・煮こみのワンコイン- 「立ちのみ 東西」(江戸川区東葛西)

2013-08-26 20:48:26 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋
立ち飲みラリーなどと銘打って職場から自宅までの道のりを歩いて踏破しようとスタートしてから6年が経った。
そもそも、この馬鹿な企画は大地震が起きて帰宅困難者になったときを想定し、会社から自宅まで歩いてみることが目的のひとつだった。
当時、自宅は浦安市にあり、銀座線と東西線を乗り継ぐルートを一駅毎に歩いていたが、そのうち引っ越しをして、東西線編はぷつりと途切れることになった。
すると、2011年3月、東日本大震災が起きた。その3日後、思い出したかのようにボクは東西線に飛び乗り、南砂町から西葛西を歩いた。
まだぐらぐらと揺れ続ける首都圏で荒川を渡る清砂大橋はさすがに腰がひけたが、かつて住んだ西葛西にたどり着き、わたしは感慨に浸った。
あれから1年半、東西線編を再開した。

西葛西駅を降りる。
やっぱり懐かしい。
南口に植えられた木に群がるムクドリの嬌声。バス亭を眺めると思い出すのは、西葛西の住人であれば誰もが知っている布施博事件。
あぁ、かつて3年も住んだ街に帰ってきたのだと改めて思う。
お世話になった不動産屋さん。
お好み焼きの「とりとん」はまだ元気に営業しているらしい。
だが、住まいの近所にあった酒屋はもうなく、オフィス向け飲料水の設備屋さんになっていた。かつての住居を訪れると、安価な家賃のアパートはまだそこにあった。
毎晩23時頃に帰宅したあの頃、近所にあったお弁当屋さん「一番」は24時間営業。深夜にも関わらずいつも混んでいたこの店もまだまだ健在であった。ほぼ毎晩ボクは「チーズバーグ弁当」を食べた。

西葛西から葛西までは距離にしてすぐである。
高架沿いを歩く。5分もしないうちに少しずつ明るくなってくると葛西の駅だ。
まだ葛西の方が西葛西よりも賑やかである。地下鉄博物館があり、環状七号線が縦断するこの街のほうが活気があり、店も多い。
だが、約1時間程度、ほっつき歩いたが立ち飲み屋を見つけることはできなかった。
仕方ない。以前に行った「東西」にでも行ってみようか。
現在もその店があるのかは分からなかった。なにしろその店に行くのは4年ぶりだから。
環七沿いを歩いていくと、「東西」は何も変わらないたたずまいでそこにあった。

店は以前よりも活気があった。かつての店は場末感と悲壮感を漂わせていたが、そんな空気は感じられなかった。
500円の晩酌セットをチョイス。食券を購入し、カウンターへ。
晩酌セットは生ビールかハイボールを選ぶことができ、「自慢のもつ煮込み」がセットになっているというものである。
ボクは生ビールを選択した。

ビールと「煮込み」でワンコインというのは赤羽を彷彿とさせる。まさに「いこい」「喜多屋」の世界。そして、そのお味も「自慢」というだけあって、悪くはない。惜しむらくは大鍋で煮込んでいない分だけ味の奥行きが感じられないところか。
肴のほとんどが200円。「ハムカツ」「ポテトフライ」に「鯵フライ」などなど。酒肴は安価だが、特色あるものは見つからない。

4年前にボクはこの店を東京の立ち飲み最東端と書いた。だが、GOOGLE地図で見ると、葛西の東にはまだ小岩があって、一之江があって、新柴又がある。最近、一之江には行ってないし、新柴又には降り立ったことがないから、そこに立ち飲み屋があるのかは知らない。
だが、少なくとも自分の知る限りでは、小岩の地蔵通りにある「くら」の方が若干東にあるように思う。したがって「東西」が最東端ではなかった。

「東西」は昼はおそば屋さん、夜が立ち飲みの二毛作。メニューには手の込んだものがない。手軽な店だが、もの足りなくもある。お店にはテレビがあり、お客は思い思いに飲んでいる。誰かと友達になれる雰囲気ではない。
「東西」は昼はおそば屋さん、夜が立ち飲みの二毛作。メニューには手の込んだものがない。手軽な店だが、もの足りなくもある。お店にはテレビがあり、お客は思い思いに飲んでいる。誰かと友達になれる雰囲気ではない。葛西唯一の立ち飲み屋さん。とうとう立ち飲みラリー東西線編は東京の東まで来た。
当初予定していたゴールまであと少し。あと少しだ。
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