さて、新幹線で東京に帰ろうと駅のエスカレーターを上がろうとしたところ、駅構内の店で男が立って何かを食べている姿が目についた。立ち蕎麦だろうか。いや、駅そばではない。時刻は15時過ぎ。まさか、立ち飲み?いや、こんな昼間、15時から?元来た道を引き返し、わざわざまたエスカレーターを降りて、店の前に行くと、確かに店は立ち飲み屋で、しかももう開店していた。
見つけてしまったのが運のつき。素通りすることはできない。何しろ20年ぶりの岡山なんだから。次はいつ来れるか分からない。地方の立ち飲みは見つけたら、すぐに入るしかないのだ。ただ、残念なのは自分の持ち時間。新幹線の発車まで、たった30分しかないのだ。
カウンターに立ったもののお店の人がいない。自分にはとにかく時間がないのだ。まずはメニューを眺めてみる。ほぅ岡山のクラフトビール、「独歩」があるか。20年前、「独歩」が置いてある店にわざわざ行った(「居酒屋さすらい」未収録)。随分昔のことだ。
しかし、「独歩」の値段を見ると650円とある。いかにも高い。ここは、「アサヒ スーパードライ」(410円)にするか。すると、ようやくお店の人が戻ってきた。その店主とおぼしき男性に「生ビール」をオーダーした。
つまみのメインは串揚げ。だが、多分串揚げは調理に時間がかかるだろう。ここはおでんでいくのが得策だ。
「玉子」に「こんにゃく」、「ちくわ」。オール100円。
お出汁はあまり入れてくれず、ほぼ種のみ。出汁は薄味でくどくない。こんにゃくは大きくてかなり食べでがあった。店主はまだ仕込みの途中のようでまた姿が見えなくなった。
さて、もう一杯くらい飲めるかなと思っていたが、お店の人がこうも不在になるのが多いと、店を出られなくなってしまう。次に戻ってきたときにお勘定してもらうか。
会計僅か700円ちょっと。一杯だけで申し訳ない。店主に詫びて店を辞した。エスカレーターに乗って、店舗の画像を撮ろうとしたら、店主が自分の方を窺っていたので、ついやめてしまった。
次はいつ岡山に来られるだろうか。
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