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居酒屋さすらい 0501 - まさに黄昏の大衆居酒屋 - 「いづみや」(荒川区西日暮里)

2012-01-06 22:24:29 | 居酒屋さすらい ◆東京都内
「湯パーク日暮里」でひと風呂浴びて、さぁビールでも飲もうかと日暮里駅周辺を歩く。
この界隈の立ち飲み屋さんは「中村屋酒店」1軒のみ。
立ち飲みラリーで散々歩き回ったから、間違いない。その「中村屋酒店」はまだ営業していない。
どこか、適当に昼間から開いている酒場はないかなと探していると、駅前に一軒の大衆酒場風の店。一見、お食事処にも見えるが、看板にはしっかりと「居酒屋」と書かれている。

恐る恐るドアを開けると、そこはものの見事にコの字カウンターであった。
多少、ろくでなしの臭いもしなくはないが、比較的健全な酒場。入口側に大きなテレビがある関係で、店に入った瞬間、一斉に自分に注目が集まる。
どこに座っていいか、悩む時間がきらいで、目に付いたところに、いつもわたしは移動しようとする。それが時に失敗だったりするけれど、今回は失敗ではなかった。

店のおばちゃんはまさに給仕という感じで、3人のおばさまがきびきびと働く。
それがとても気持ちが良い。

まずは瓶ビール。
瓶ビールより生ビールのほうが高い店は珍しくないけれど、この店の場合特に顕著だった。
瓶ビールの470円に対して、生ビールは600円と法外だ。
つまみに「ハムポテトサラダ」(350円)をもらった。
比較的大きな皿に盛られたそれはまるで洋食屋さんのよう。これがけっこうウマイ。

壁に貼られたメニューは素朴でシンプルで、ちょっと哀愁すら感じる。
まさに黄昏の大衆居酒屋!
テレビは春のセンバツを流している。

ビールを飲み干し、わたしは「玉露ハイ」(350円)を頼んだ。
多くの常連と思しきオヤジたちがそれを好んで飲んでいたからだ。

つまみは「肉豆腐」(300円)。
これも納得のいくしろものだった。
木綿の豆腐がとてもきれいに半丁ほど入っている。
みりんが効いてて、やや甘いが、素晴らしく煮込まれている。豚肉はバラではない。
「玉露ハイ」を2杯おかわりした。
とても居心地のいい酒場だからだ。
途中、おばさんの一人が店を上がったが、お客におごられて、今度は客に早変わり。こういう風景も悪くはない。

最後のつまみに「なめこおろし」(300円)を頼んだ。
安いけれど、しっかりとした味。これは、立ち飲みでは味わえない本格的なつまみの味である。

やっぱり、大衆酒場っていいよなぁ。
臭い、風格、人、酒と肴。
どれをとっても味わい深いものばかりだからね。
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2 コメント

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大衆酒場は地方こそ (熊猫刑事)
2012-01-09 21:30:04
みーさん。
おめでとうございます。

愛娘さんが成人を迎えられたこと、本当にお慶び申し上げます。

是非ともは、来月、小樽にて祝杯を上げさせてください!

さて、大衆酒場ですが、これは地方にこそ、あるのではないかと思うのですが、小樽の場合は違いますか?

ちょっと、家ではないところで、リセットってケースもあって、寄合所にたいな酒場ってないんですか?

13年前に行った小樽で、何軒か見たような気もいたしますが。

是非、来月、この目で確かめさせてください!
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大衆酒場、ねぇ… (みー)
2012-01-09 14:57:32
熊猫刑事様 こんにちは。

昨日は上の娘の成人式。
アッシーパパの役目をを無事に終え、今日はネットで情報収集しつつ、だらだらと昼酒を嗜んでいるみーさんです。
あ、ちなみに晴れ着姿の娘を乗せたのは「ハチ公」でも「シビッ君」でもなかったのが、ちょいと寂しかったんですけどね。

年末にはお世話になりました。改めてお礼申しあげますとともに、本年もよろしくお願いいたします。

大衆酒場…こりゃ地方では、ほとんど死語に近い感じですな。特に北海道だったら、札幌でしか成立しない業態かな。
何てったって、外で酒を飲みたい「大衆」の絶対数がひとケタふたケタ少ないんですから。

そんな中だけど、みーさんは一所懸命、お酒を飲んで皆と語らって、楽し~い人生を送りたいな。
ご来道の機会を楽しみに待っていますよ!
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