いっぺいさんに「『一平』で飲みました」と報告すると、「『寅屋』には行かなかったんですか」と返事が来た。え?あの成田の「寅屋」が船橋に?まさかと思った。だが、その店は「一平」の数軒隣に、確かにあった。その日はもうかなり飲んでしまい、帰宅した。近いうちに来ようと誓って。
4月6日の14時に実は「寅屋」を訪問した。昼間からやっていると食べログに書いてあったから。東京に緊急事態宣言が出る前日のこと。だが、店は閉まっていた。15時開店らしい。1時間待つという選択肢もあったが、逡巡した末に帰社した。
そしてようやく。
「増やま 本店」て食中毒騒動が明るみに出る1日前。
ようやく、「寅屋」を訪ねることが出来た。
成田の「寅屋」に初めて行ったのは2014年のことだったと思う。「梅割」があって、モツの「若焼き」とか、妙に「宇ち多″」っぽく。あの時の衝撃ったら。以来、頻繁ではないけど、通わせてもらった。だが、父の死後、もう成田に来ることはないと、最後にJR側の「寅屋」にうかがったのが3年前。しかし、こんな形で「寅屋」に会えるとは。確か、4年前の訪問の際は、「大好きな店にしばしの別れ」とタイトル付けしたっけ。待ち焦がれれば、また会えるのである。
さて、その船橋の店舗に足を踏み入れる。15時開店で、その15分後に入店したのだが、既に3人の客が居た。雰囲気は成田の店とは違うが、柱に会計がすぐ出来る早見表が貼ってあるのが懐かしい。
あぁ、成田の店にも貼ってあったな。
まずは「梅割」から。ここは絶対、「梅割」。お店のお兄さんはにこにこと優しい笑顔をたたえながら、「梅割」を注ぎ、「おすすめは『レバーボイル』と『ハツボイル』です」という。お、そんなものがあるのか。ハラミが焼き上がる繋ぎには最適だ。「レバーボイル」を貰うことにした。
「梅割」の画像をパチリと撮った後で店内を眺め回すと、撮影禁止と書いてあったので、画像はこれ一枚である。
「レバーボイル」が来た。ごま油のかかった「レバー」は抜群にうまい。低温調理でレバーをボイルしたのか、半生状が心地よい。こうなったら、「ハツボイル」も食べようかと思っていたら、あっという間に売り切れた。このボイルシリーズは人気らしい。後から、多くの客がばしばしと入ってきたが、そのほとんどが、「天羽」をオーダーしている。
確か、成田の店舗に「天羽」はなかったはず。今はあるのか。
「梅割」をおかわりした頃に、「ハラミ」も焼き上がった。
これこれ。
「寅屋」のハラミは今もなお、自分の中でナンバーワンである。その「ハラミ」、身の大きさも昔のまんま。柔らかくて新鮮。抜群の旨さである。
居酒屋激戦区、船橋に進出した「寅屋」。いや、それはもちろん嬉しいことなのだが、果たしてこれから、船橋に来たときはどうすればいいのか。「一平」もいいし、もちろん、「寅屋」だって。いや、「増やま」も。嬉しい悩みが増えた。
天羽、本店にはあるんだね~。
自分が行ってた期間で立ち飲みにはなかったと思ったけど、今はあるのかな。
「新 居酒屋百選」に「寅屋 本店」?
太田さんの路線じゃない気がするけど。
昨冬、十条の自分が行く味噌屋さんに出没したらしく、味噌屋さん、「あの人、噺家さん?」って言ってったっけ。
太田さんも丸くなったんだね。
「権兵衛」が健在だったら、よかったのにね。