駅に着いたら、飯食って、ついでにビールでも飲むか。そんな思いを巡らせ、津の駅前に立った。取材に立ち会ってもらったK藤専務と分かれ、さて飯屋でも探すかと思ったら、いきなり開店している居酒屋があった。
そのまさかである。
店内を覗くと、立って飲んでる客がいる。
まさか、しかも立ち飲みかよ。
平日15時半の、こんな田舎で。
いや、田舎というと大変失礼なのだが、人口28万人余り。田舎感満載の津駅前に、昼間からやってる立ち飲みがあるなんて。
需要、どんだけあんだよ。けれど実際に飲んでる客が既にいるし。多分、東京よりも閉鎖的だと思われる、この街で、おてんとさんが明るいうちに飲むって、相当ろくでなし感が強いんじゃないか。いや、それはもしかすると、自分の思い過ごしで、実は、津はとてもオープンなところだったりして。
ともあれ、ボクは店頭のビリケンさんを撫でて、店に入った。
え?ビリケンさん?
またもや、串揚げの店である。看板には、大阪の新世界の味という触れ込みが入っている。
え?三重県で串揚げ。ここはまだ名古屋圏ではないのか?
かたいことを言うのはやめよう。現に、ボクはこないだ渋谷で串揚げを食べたじゃないか。
けれどさ、ものの見事にホッピーがない。粉もんメーラードには、ホッピーに決まっているじゃないか。そこで、「酎ハイ」(340円)を頼もうとするのだが、これがハッピーアワーで250円だって。
しかし、ハッピーアワーが15時からってどうよ。
串揚げには盛りセットがなくて、仕方なくバラで注分するんだけど、串揚げ一本100円。ジャストな金額には、ちょっと用心しなくてはいけないけど、とりあえず、チーズとウィンナーとキス、つくね、を頼んだ。
店員は、かつて多分はっちゃけていたと思われる感じのお兄ちゃん。目が怖いし、眉も細い。
揚がってきた、串揚げを一本つまんで口に入れると、お~、衣のうまさが際立った。
うまいやん。
この衣、ただ者ではない。山芋をつなぎに入れてるのか、サクサク感とホクホク感がすごい。
なんだ。単なる昼飲み屋じゃなく、実力も兼ね備えていたか。「酎ハイ」をおかわりして、店を出た。会計は、1,050円。
名古屋ドームに行かねば。これがなければ、あと2杯は飲めたのに。
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