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居酒屋さすらい 0520 - 働き者の女性がいる居酒屋は繁盛するんだよなぁ - 「水谷 本店」(岐阜市長住町)

2012-03-13 22:36:11 | 居酒屋さすらい ◆地方版
地方に出張に行くと、決まってタクシーの運転手に聞く。
「昼間からやってる居酒屋はありませんか?」。
これに的確に答えた運転手さんはいない。それもそうだ。クルマに乗ることを生業としている人は、昼間にお酒を飲むなんてことはあまりしないだろう。
だが、今回乗った岐阜の運転手さんは違った。
「あぁ、水谷なら昼間からやってるよ」。とサラリと言う。

そして、「あの店はオレが丁稚の頃からある店だから」と思い出話まで披露してくれた。
「串の本数でお会計をするんだけれど、客は食ってる途中で串を外に投げて、串の数をごまかすんだよ。オレもやったけれどな」。とか。
こうして、道順などを教わり、わたしは仕事を終えて、「水谷」という、その運転手が教えてくれた店に向かった。

「水谷」はすぐに分かった。
なにしろ、大勢の客が店の外に座って。まだ日も明るいうちから飲んでいるからである。素晴らしい。まだ15時過ぎだよ。
わたしも席をしつらえてもらい、仲間に入れてもらった。

まずは、瓶ビール。目の前にある冷蔵庫から取り出し、コップとビールが運ばれる。
そして、一気にぐ~っと。こりゃうまい。空梅雨だが、湿度は高く、とてもビールがうまい!
つまみは「土手焼き」。
「土手」は大阪のものだとばかり思っていたが、この岐阜にもあるのだなとしみじみ思いながら食す。

「水谷」は串焼きの店だった。お店のお姉さんに適当に頼んでみる。お店はお姉さんとそのお母さん(多分)、そして奥にいるであろう男手によって経営されていた。このお姉さんがまた働きものなのである。わたしは常々、「女性がよく働く居酒屋は繁盛する説」を唱えている。この店も例外ではないようだ。



店の中は不思議だった。店内の中央には、なにやら大きなテーブルがあり、それが場所をとっている。そのため、店内には恐らく10人程度の人しか入れないあんばいである。そして、道端にも同じ数だけの人が座って飲んでいるのである。
アメ横ではこんな光景は珍しくもないが、ここ岐阜では、この「水谷」だけが異空間にいるようで、極めて浮いているのである。だから、道行く人は、まるで蔑むような目で、この店の前を通りすぎていくのである。

焼きとんはいずれもおいしかった。肉はほどよく、身の大きさも悪くない。
ビールを飲み干して、日本酒を頼んだ。
「菊川」。
何故ならば、ほとんどの人が、それを冷で飲んでいたから。
「焼きとんに日本酒?」と思っていたけれど、悪くはないね。
隣のオヤジのくだを聞きながら、日本酒で焼きとん。それも真昼間から。
いいよなぁ。日本の居酒屋ってさ。
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