4ヶ月ぶりに浜松町に来たら、「ゆで太郎」がないことに気づいた。
「寿司トおでん ニの家」というお店に変わっている。
N新聞が主催する某賞の審査会の帰り、N屋さんが、「ちょっと飲もうぜ」となって入ったのがこのお店だった。シャレ乙なお店である。
紺に染められた大きな暖簾。和モダンを感じさせる瀟洒なデザイン。フラッと入るには少し敷居が高いし、一人で入るのも気が引ける感じ。以前の「ゆで太郎」の簡素な造りとは正反対の店構えである。
我々は4人でお店に入った。
しかし、不思議なメンバーである。専門学校の校長先生と62歳の経営コンサルタント、紅一点の30代タレントである。ちなみにN屋さんは、この校長先生の教え子だという。校長先生、一体おいくつなんだよ。
長いアイランド型のカウンターに通され、着座した瞬間、スマホが鳴った。展示会のイベント会社からの電話。展示会を一週間後に控え、いよいよ風雲急を告げてきた。
15分後に席に戻ると乾杯は終わり、自分の席に生ビールが置かれていた。N屋さんが気を利かせて頼んでくれたらしい。ところが、また5分後に電話が鳴る。
用事が終わり、10分後に再び席に戻ると、日本酒「而今」が置かれていた。N屋さんが頼んでくれていた。
ありがとう。
ぅまい酒だと思う。
でも、落ち着かない分、楽しめなかった。
おつまみに「おでん」の盛り合わせ。
優しいお出汁のシャレ乙系。
そして5分後、また電話がかかってきた。普段なら、スルーするが、この日はもう切羽詰まっていたから。
5分後、席に戻ると「十四代」の荒走りが置かれていた。
N屋さん、とにかくありがとう。
ワイングラスで提供される、この名酒。オーダーは半合らしい。後で調べたら、半合でも「十四代」は一杯2,000円近くする。
お酒はたまらなくうまいのだが、どうにもこうにも仕事が気になっちゃって。おいしいものをおいしくいただけてない時点でなんだか申し訳ない。
結局、これで散会した。会計はN屋さん。
本当にありがとう。
また来年。
おはようございます。
応援ありがとうございます。
こういうところで人の真価が問われるのだと思います。
てんぱっていても平然とにこにこしている人。そんな人に憧れます。
qootesさんは修羅場をたくさんくぐってこられたようで、全然平気そうな印象を受けています。
人生は経験ですね。