「BBB」

BASEBALL馬鹿 BLOG

蕎麦屋さすらい153 - ご当地もの、きりたんぽをON - 「駅そば しらかみ庵」(秋田市中通)の「きりたんぽそば」

2023-09-10 08:57:33 | 蕎麦屋さすらい

12歳の頃、一度田沢湖を巡って以来だから、おおよそ40年ぶりに秋田県の地を踏みしめた。秋田市内は初めてだから、実質初の秋田といってもいい。もちろん、秋田新幹線に乗るのも初めて。ただ、盛岡を過ぎると線路は高架ではなく、地上を走る。しかも盛岡から秋田までは新幹線のチケットではなく、特急券で利用できるという。地元の人に言わせれば、「新幹線ではなく特急」とのこと。まぁ車両は豪華だから、それはそれでいいのだが。

秋田に降りて、まず腹ごしらえから。ホーム上に駅そばは見当たらない。ならば駅舎の2階かと階段を上がってもやはりない。秋田駅に駅そばはないらしい。

秋田駅、きれいで立派な駅だ。

改札を出るとなまはげのオブジェがお出迎えしてくれた。

構内にはお店がたくさんあって、その中にお蕎麦屋さんもあった。

「駅そば しらかみ庵」。

駅そばには違いないが、改札内になければ駅そばとは認め難い。まぁとりあえず入るか。

店内は清潔だし、壁には色とりどりのそば猪口が飾られている。こういうの好きだな。

券売機に立ち、何にしようかと思案。恐らく、そういうものがあるだろうとあたりをつけていた、きりたんぽそばを見つけた。正直、きりたんぽなるものがあまり好きではない。何度か土産に貰ったが、もちでもなければご飯でもない、その中途半端な食べものが好きになれなかった。ただ、秋田のご当地もの、本場のものはおいしいのではと微かな期待を込めて券売機のボタンを押した。

土曜日の13時過ぎ、お客さんは数人程度。ゆったりした雰囲気の中、出来上がりに10分程度の時間を要す。さすが田舎。秋田時間は独特だ。

「きりたんぽそば」はきりたんぽ2本(半分に切っているから実質1本)とわかめ、そしてねぎを美しく盛り付けている。

お出汁は思っていたほど濃くはない。北東北のイメージは甘辛は極端で、味付けの濃いのが特徴だ。だから結構辛めのお出汁が出てくるものだと想像していたが、かなり甘めのかえしだった。

そばも香りがよく、喉越しも感じられた。普段、上野のぶよぶよそばばかりいただいているから、違いがよく分かる。

きりたんぽは相変わらず、ぼそぼそでやはりそれほどおいしくは感じない。これはいろりでいただくとうまいのだろうと思う。コロッケそばのように、種物がそばにミックスされてそばと化学変化を起こすわけでもなく、ただただ単体として、添え物としてきりたんぽが存在する。そばと合うか合わないかと言ったら、多分合わない。ただご当地ものの珍味だから、ONされている。そんなメニューだと思う。

店内とそばはあまりにも整然としすぎていて、駅そばのカオス感がないのは物足りないが、そばはおいしく香りも楽しめた。

さて秋田出張。まずはこれからの仕事をしっかりこなして冒険へと出るか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 居酒屋さすらひ 2047 - きつ... | トップ | 【朝食と昨日の夕飯】 202309... »

コメントを投稿