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国産そばの7割が北海道産らしい。ということは、そばの本場は、長野でもなければ、出雲でもない。もしかすると、北海道ではないだろうか。
「居酒屋 道」で、すっかり出来上がってしまった我々だったが、I田さんは、〆に「そば」をオーダーした。居酒屋のそばは意外だが、I田さんにとって、いや道民にとっては、もしかしていつも通りなのかも。
そばは「音威子府そば」。本日、同店のおすすめらしい。普段から、お店はそばを打っているかは知らないが、とにかく嬉しいメニューである。
「音威子府」と書いて、「おといねっぷ」と読む。確実にアイヌの言葉だろう。札幌と音威子府は随分離れているが、何故同店が、そばの名を音威子府としたのか、随分気になる。
お店の方が、音威子府のご出身なのか、それとも使用するそば粉が音威子府産のものか。それは分からない。ただ、札幌から北に250kmも離れている音威子府と何かの繋がりがあるのは確かだ。
その「音威子府そば」が出てきた。かなり、黒ずんだそばで、妙に太い。野趣溢れる田舎そばという赴きだ。これが音威子府のそばの特徴なのだろうか。外殻も合わせた挽きぐるみ。だが、そのくせ、のど越しは悪くない。
そばつゆが澄んでいて感動した。本土とは違う、そばの赴き。
でも、いいなあ。居酒屋のそば。お店の方針にあるように、ゆっくりひとつひとつ、丁寧に仕事をする。それが、〆のそばに体現されていて、興味深い。
ゆっくりとした時間を過ごすことができた。