Yちゃんの出勤最終日、偶然なのか、自分も打ち合わせのためにS社に呼ばれた。更にこれまた偶然なのか、かつてともに仕事をしたS井さんと23年ぶりに再会した。何という因果な日か。
打ち合わせが終わり、新橋へ。Yちゃんの送別会の第三弾が新橋にて執り行われるのだ。正直なところ、Yちゃんの送別会ほもう食傷気味だった。こういうのは一回きりだけでいい。ただ、酒が飲め、うまいものにありつけるということだけがモチベーションだった。
会場は新橋にある「個室和食 東山」。名前だけで、その豪壮感が伝わってくる。場所は新橋の烏森近くにあるビルの8F。エレベーターを降りたところから、もう豪壮な装飾だった。出席者は前回と同じ、記者4人である。フリーランスでありながら、この場に呼ばれるのはそれだけで嬉しい。
Yちゃんは最後の出勤を終えて、ちょっとテンションが上がっているようだ。いつになく饒舌に喋る。ビールを飲み、口も滑らかだ。
「たくさん会を開いていただき、やっぱり自分は愛されたんだなって」。
するとO部長は、「いや、君のことは愛してないよ」とピシャリ。半分笑いを誘うように狙ったと思うのだが、残り半分は痛烈な皮肉にも聞こえた。
Yちゃんは不思議な奴で、よく言えばポジティブ。悪く言えば無神経な人。結局、自分もその濃密な対話の中で、一度も相談というやりとりはなかった。
S社の社長は言う。
「プライド高いから」。
そう言われても仕方ない。結局、プライドが邪魔して相談形式の会話が成り立たないのかなと思う。
O部長からは、「社長になるんじゃなかったっけ?」という言葉もあった。
以前、拙ブログでも書いた。4年くらい前に、横浜中華街の「華正楼」で放った一言。
「来年、自分が社長になります!」。
それを聞いた時、本当かなと思ったものだった。案の定、そうはならなかった。結局、そういう彼のマインドが今回の結果を招いたともいえる。
料理はコースで用意され、次々に運ばれてくる。女性の店員は着物で料理を運んでくれるのだが、マニュアル通りの接客だし、雰囲気的にはファミレスを高級な酒場に変えただけという感じ。
料理が和食なので、自分とS次長は日本酒にチェンジ。その後、徳利は何本空けたか。
この後、カラオケに流れ込み、祝いの夜は続いていくのだった。
いいですなぁ。
私も地元スナックに行ってますよ。そこのママは「2軒めでウチに流れなくなってお客様が少ないんです」「小さいお子さんがいるお客様は全然来なくなった」ってボヤいてました。
行きつけのスナックがあるのは羨ましいです。憧れですよ。スナックって。
スナックは厳しいと思います。一軒目すら行く機会が減っているのですから、2軒目はもっと減っているのでは。
でも、自分にとってスナックは憧れです。