最近立ち飲みスペースと座りのスペースを両方用意する店が増えた。したがって、一概に立ち飲み屋とカテゴライズすることはできない状況になりつつある。
それならまだしも、基本は座り飲みなのだが、屋外にドラム缶を置いたりする店もあちこち見られる。
門前仲町の「日本再生酒場」や恵比寿の○○などはこの類である。これは果たして立ち飲み屋と呼べるか非常に怪しい。
西新宿で取材した帰り、そういう店を見つけた。
見つけてしまったからには、飲まなければ気が済まない。悲しき性である。
時刻は17時をまわったばかり。客がまだ誰もなく、ボクが店に入ると、店員は椅子の席に案内しようとした。
「いえ、ここでいいです」とボクは立ちテーブルに陣取り、椅子の誘いを拒んだ。
以前もこんなことがあったことを思い出した。
「立って飲みたい」という希望は店員にとっては奇異に映ったことだろう。
さて、この店、ワインバーである。
正直、ボクはこういう店、苦手である。酒と肴が異様に高いからだ。
だって、この日ボクが口にしたのは生ビール(556円)と「イタリアなレバ刺し」(473円)。
ビールはプレモル。量も少ないし、ホップの匂いはきついし、最悪だ!と思っていたら、これが556円とは!
「レバ刺し」の方はまずまずおいしかったのだが、このホップの効いた生ビールのせいで台無し。だから、プレモルは繊細な味には不向きなんだって!
分かってねぇなぁ。
でもって、この2品を食べただけで、軽く1,000円札がとんでいってしまうという値段設定にボクは思わずため息をついた。
消費税込みで1,100円。
これだけあれば、「たきおか」ならば、豪遊できる。
「イタリアなレバ刺し」はオリーブオイルが効いていて、悪い料理ではなかった。「レバ刺し」といっても、実際は若干ボイルしたものである。473円はまずまず納得。だが、やっぱり生ビールの価格が問題である。
店はモノトーンの装いのお洒落な内装。
いかにもバルの雰囲気である。
このビールの価格に恐れをなし、ボクは1100円で店を出た。
1100円分、飲んだ気がしない。
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