恵比寿の「Tio Danjo」も、熊猫がなかなか行けなかった名店のひとつだ。
恵比寿における立ち飲みバルの先駆け的存在。いや、日本の立ち飲みバルの手本になったお店である。
これまで、店の前を通り過ぎたことは幾度となくあった。だが、いつ通っても混雑している。
「また次回」、「また次回」として、いつの間にか時日が過ぎていった。
資料によると、「Tio Danjo」がオープンしたのは今から20年も前。スペインバルという、今でこそカテゴリーは確立したが、その当時は先進的なものだったに違いない。
その老舗バルの扉を、この日ようやく開けることができた。
入店して、まず思ったのは、意外に砕けた店ということ。
お店のお姉さんの対応や店内の内装がカジュアルだ。
カウンターの適当な場所に陣取って、周囲を見渡す。
生ハムが美しい。
スペインビールとマッシュルームをいただく。
スペインといえば、「マッシュルームの鉄板焼」(600円)。
これ、マスト。
スペインのちょい悪オヤジらは、マッシュルームに命をかける。
一昨日行った「Tribar」とは雰囲気が違う。
何が違うか。
それは、どっしりとした安定感。本物だけが持っている余裕さ。そんなところだろうか。
店のお姉さんがフランクで、ついついそのペースにはまってしまいそう。
酒もタパスも超本格派。
ここはハレの立ち飲みだ。
だが、残念ながら、「Tio Danjo(ティオダンジョウ)」は、調布に移転。恵比寿で育ったバルの胞子は調布で花開く。
いずれ調布にも足を運びたい。
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