「BBB」

BASEBALL馬鹿 BLOG

居酒屋放浪記NO.0256 - 君は『紅顔の美少年』を食べたか?- 「ふくべ」(宇都宮市池上町)

2009-07-03 13:30:10 | 居酒屋さすらい ◆地方版
 二荒山神社の木立が揺れている。日没はとうに過ぎ去り、宇都宮の街に灯りが点る。
 今夜はどこへ行こう。
 「餃子は食べねばいけないな」などと思案しながら宇都宮東武ホテルを後にした。
 ホテルの目の前に立ち飲み屋を発見した。
 「長嶋3」という店だ。
 ちょっと中を覗いてみると、中に居た客が一斉にわたしを振り返った。
 わたしは何事もなかったように通り過ぎた。
 
 市役所の方へ行ってみた。
 「庄助」。
 太田和彦さんご推薦の店がある。中を覗くまでもなく、満席のようだった。
 一本道を隔てると立ち飲み屋「軍鶏信」がある。
 2年前、ヨッスィーと入った店だ。「シモツカレってさ、下が疲れてきたら食べっから、そう言われてんだよ」というマスターは、どうやら元気にやっているようだ。
 今回は中に入らず通り過ぎた。

 東武線の宇都宮駅側にある歓楽街に行ってみた。キャバクラが軒を連ね、ポン引きがわたしに声をかえる。
「3,000円でいいよ」。
 今、キャバクラ嬢が若い女性のサクセスストーリーらしい。
 「R25」(リクルート)連載「空は今日も青いか」で石田依良さんがレポートしていた。キャバクラもいいが、宇都宮のうまい居酒屋を探すのが先決だ。キャバクラはある程度出来上がってからの方がいい。
 
 そうやって歩いていると、煌びやかな一角にみすぼらしい平屋の建物が見えてきた。案の定、もつ焼きの大衆的居酒屋だった。
 ここはよさそうだ。
 「ふくべ」という店の名前を記憶して、わたしは一度ホテルに戻った。

 仕事の行事が終わり、仕事仲間と飲みに行くことになった。どのみち、飲むつもりでいたから、さっき見つけた「ふくべ」に行くことにした。
 面子はN刊自のA田さん、Sび広報社のIちゃん、そしてわたしの3人。

 「ふくべ」の暖簾をくぐり、我々は長テーブルについた。まずはビールと煮込み。生はスーパードライとサッポロ。瓶はキリンラガークラシック。
 スゴイ!3銘柄も置いてある居酒屋はそうそうない。

 「もつ煮込み」(530円)は名物と書いてあるだけに、同店自慢の品ようだ。
 一口すくってスープを飲んでみると、やはりうまい。
 東京の味と比べるとやや薄いが、しっかりと煮込まれたコクがしっかりでている。
 味は赤味噌ベース。そこに人参、こんにゃく、ごぼうが入っており、具が多い田舎仕立てだ。
 豆腐も熱々。刻みのにらがふられているのが何とも宇都宮らしい。
 なにしろ、にらは栃木が一大産地。そのため餃子が名物になったほどだ。
 だが、この「もつ煮込み」の530円はちと高い気もするが、大きな鉢に入るボリュームを考えれば、妥当といえるか。
 
 お通しには生キャベツが付いてきた。だが、串揚げ屋のようにソースといったキャベツに付けるものがないので、おばちゃんに「マヨネーズ頂戴よ」と言うと快く持ってきてくれた。

 お店は調理に若い男性、そして2人のおばちゃんが脇を固める。
 店の中は大衆そのもの。店内は清潔にしており、女性客も3人ほどいる。
 客席は10坪ほどの店。いっぱいに収容しても25人が限度か。そこに今宵は我々も含めて8人が飲んでいる。ほとんどが勤め人のようだ。
 
 意外だったのはホッピーが置かれている点。この宇都宮にもホッピーが進出しているのかと少し驚いた。
 しかし、ホッピーセット530円、中は350円とかなり高価。輸送コストを転化しているのか。

 ビールを飲み干し、チューハイを貰った。
 レモンのスライスが氷と共に揺れている。
 うまい!

 A田さんは相変わらずビールを飲み続けている。
 Iちゃんは、あまりビールに口をつけない。

 焼き餃子はあるかな?とメニューを見たが、やはりなかった。
 串物に「紅顔ノ美少年」と書いてあるメニューを発見したが、そのときは何も疑問に思わず流してしまったが、後日ネットで調べていると、どうやらそのメニューはホーデンであるようだった。
 睾丸と紅顔をかけているとのこと。
 なるほど、それは是非食べてみたかった。

 年をとれば、段々紅顔というわけにはいかなくなる。
 男3人、34,35,そして37歳、どう見ても紅顔の美少年達ではない。
 あえて言えば、厚顔の中年といったところか。

 11時過ぎ、我々は店を出た。
 だが、わたしは何故かもやもやしていた。
 餃子を食べてない、という思いが、今わたしの頭の中を完全に支配していたのである。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アラフォー草野球日誌♯10 | トップ | 居酒屋放浪記NO.0257 - 餃子... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
好きです (ライチ!)
2009-07-03 15:24:15
好きなんです餃子。
いつか餃子の聖地(笑)宇都宮に行きたい。
先日、山形県酒田市内にある『北京飯店』の餃子を食べ、あまりの美味さに衝撃が走りました。
あの味を忘れたくないばかりに、他店では餃子を食べないようにしてます。いわゆる、餃子断ち…ってやつです。(笑)
返信する
餃子! (熊猫刑事)
2009-07-03 21:59:09
やっぱ、餃子ですよね。
宇都宮ならば、新幹線ですぐじゃないですかぁ。
是非、聖地で餃子にまみれてほしいです。

最近、聖地が変わりつつあるようです。
浜松市がポスト宇都宮に名乗りを挙げているそうですよ。
実際、餃子消費量は07年に浜松が抜き去っているようです。

酒田にまで餃子を食べに行かれたのですか?
そして餃子断ちまで…。

ライチ!さんの餃子に賭ける意気込みが伝わってきます。

次回の居酒屋放浪記は餃子レポートです。
お楽しみに!

返信する

コメントを投稿