2016年5月10日(火)、「居酒屋さすらい」連載1000回記念感謝企画が行われました。
先着3名の読者様に1軒目の立ち飲みをごちそうするこの企画、真っ先にお申し込みいただいた、いっぺいさんと5月10日にお会いさせていただきました。
いっぺいさんとは5年前にTwitterを通じてお知り合いになりましたが、お会いするのは今回が初めて。
初対面なのに、初対面ぽくない。少年の瞳を持つ、いっぺいさんはイメージしていた通りの素敵な方でした。
今回の企画、読者様の行きたい立ち飲み屋をリクエストできるのですが、いっぺいさんはお店選びをボクに一任してくれました。
GW中、ボクは店のチョイスに悩みました。
どこにお連れしようか。生半可な店ではいけません。
千葉市在住のいっぺいさんのアクセスを考慮すると、総武線がベストです。しかしながら、総武線沿線でこれだという店が思いつきません。対象を都内から千葉県に広げてみると。
ありました。最適な店が。
津田沼の「ギュートン軒」です。
奇跡の穴場店は今も健在でしょうか。
18時30分にJR津田沼駅の銅像前でいっぺいさんと合流し、ギュートン軒へ。ギュートン軒訪問は、6年ぶり、いや7年ぶりでしょうか。津田沼に降りるのもそれ以来です。
キャデラックメインアベニューを新津田沼駅の方角に歩きます。街並みはずいぶんと変わりました。
でも、ギュートン軒のたたずまいは今も変わりません。
まるで時間が止まっているかのようです。
いっぺいさんと店内に入ると、やはり何もかもが昔のままです。無造作に置かれたダンボール。カウンターの位置。奥に進むと、あぁ、今もお元気に厨房に立つ大女将。その奥の女将さんもまったく変わりません。
全てが懐かしい。懐かしすぎます。
大女将に「ビール」(450円)を頼みます。
女将は「キリン、サッポロ、アサヒ?」。そうそう、ギュートン軒はトリプルブランドでした。
ボクが「キリン」と答えると、大女将は立て続けに「ラガー、一番搾り?」と尋ねてきます。え、銘柄も各種用意してましたっけ?
厨房の手前にある大鍋には、トロリとした褐色のスープが鍋いっぱいにはられています。
ここはやはり、男は黙って、「もつ煮込み」です。
この「もつ煮込み」を食べずして、千葉県の煮込みは語れません。
ビールと煮込みを確保して、わたしといっぺいさんは所定の位置にポジションしました。
そして乾杯です。今までTwitter内のエア乾杯は何度もありましたが、リアルの乾杯は初めてです。
いっぺいさんと会話が弾みます。
こんな「居酒屋さすらい」は初めてです。
「煮込み」のおいしさは変わりありません。
とろりとした濃厚スープ。これはさすがです。継ぎ足し継ぎ足しの絶妙な煮込み具合です。
このコクは一朝一夕にできるものではありません。大女将の年の功ともいえるでしょうか。
ビールを飲み干し、「チューハイ」(280円)に。
ここはナカとソトが別々に出てきます。おや?かつて炭酸はカナダドライでしたが、見慣れない銘柄に変わっています。
飲んでみると不思議な味がします。これは単なる焼酎ではないかもしれません。特製のシロップが入っているかしらん。
ともあれ、280円の「チューハイ」がどんどん進みます。
3杯目の「チューハイ」を買いに行ったときのこと。
大女将がわたしにこう言いました。
「ずいぶん、しばらくだったね」。
もしかすると、大女将は、人間違いをしている可能性大です。先述したように、わたしは5年ぶりに2回目の訪問をしたのですから。
でも、そう言われて気分が悪いわけはありません。嬉しいです。ものすごく嬉しいです。
大女将はいっぺいさんのこともおっしゃっていました。
「お連れの方はよくいらっしゃるね」。
いっぺいさんは昨年9月以来の来店。大女将の記憶力は天才的です。
だいぶ、足が衰えてしまった大女将。立ち仕事は大変だと思います。
我々お客も、大女将に失礼がないよう、しっかり立って飲まなければいけません。
段々、店が混雑してきました。
だいぶ高齢の大女将ですが、記憶力は若い人以上。
大女将、いつまでもお元気で。
今度は「しばらく」と言われない程度に、再々訪いたします。
いっぺいさん、ありがとうございました。
※「ギュートン軒」の過去記事
記事に自分の名前が出てくるとこそばゆい感じですね(^^;
続きも楽しみにしています。
また飲みましょう!
拙ブログの企画にご参加いただき、誠にありがとうございました。
昨夜は眠くて、記事を途中で放擲してしまいました。失礼いたしました。
しかし、いっぺいさんの大衆酒場への思いは恐れいりました。また、船橋をご案内していただき、誠に感謝です。
では、次回にまた。
ボクの予定はなんとでもなりますので。
よろしくお願いいたします。