![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/53/38dbe7bb6e21b7e0afaceca1798be52c.jpg)
なんか、嫌な予感はしていた。
店を覗くと客は誰一人いない。おかしい。実におかしい。確かに、時間はまだ17時を過ぎた頃合い。けれど、雰囲気がおかしい。店の空気が淀んで見える。
分かってはいるが、店に入った。怖いもの見たさという訳でもないが。
どこのテーブルにポジションしようか。テーブルを物色してまわる。汚い。テーブルが汚い。店員はテーブルを拭かないのだろうか。いや、壁紙が貼られた壁も充分にばっちい。店全体に負のオーラが漂っている。
もう、この時点でボクは全てを悟った。
ヤバい店に入ってしまったなと。
店員はスマホをいじっている。
「生ビール」。
ボクは、わざとつっけんどんに言った。すると、店員は面倒臭そうに、オーダーを取りに来た。
これはひどく不快だ。
この時点でボクは、帰ろうと思った。もう気持ちよく飲める心理状態じゃなかった。
「生ビール」は400円。
ぎりぎり許容範囲か。
どんな店かを判断するため、つまみも一品頼んでみるか。
「揚げたこやき」(480円)。
なかなか、他店では見かけないつまみ。
だが、このつまみがなかなか運ばれてこなかった。10分待ち、15分待ち、20分待ち。
ボクの生ビールはとっくに空だ。これは、飲み物の注文を促進させる戦略なのか。それとも単純に、店員の手際が悪いのか。どちらにしても、不愉快だ。
この店に、これ以上お金を落とす訳にはいかない。だが、この店員、飲み物のお代わりを勧めることすらない。いや、下手に勧められても困るのだが。
さて、ようやく運ばれてきた「揚げたこやき」がこれ。
可もなく不可もない、ただしとりわけ感動もない。そんなつまみだった。
ボクは、飲み物がない中、「揚げたこやき」を喉に詰まらせそうになりながら、必死にかきこんだ。早く、店を出たいと思いながら。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます