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西宮で仕事を終え、急いで三宮に帰ってきた。いやはや疲れた。本当に疲れた。本心としては有馬温泉に寄って一風呂浴びたかったが、人生何が起こるか分からない。ここは急いで取材地から離れた方が得策だ。だからソッコーで三宮に帰ってきたのだ。どこかその辺りで酒を飲みながら飯を食べて京都に旅立つか。
実は酒を飲む場所は事前に決めていた。
「楽酒」という店。朝から営っているらしい。赤羽の「いこい」や蒲田の「信濃路」、錦糸町の「馬力」みたいなぐだぐだな店かなと思って行ってみると、実にスマートなややシャレオツな立ち飲み屋だったことに、まずは驚いた。
昨夜の「じゅん丸」もそうだったが、屋号の前のサブネームが分かりやすい。「じゅん丸」はちょっと長くて、漁師が営む刺身専門立ち飲み。それとは好対照な「楽酒」はシンプルに朝呑み。このイカしたサブネームが神戸立ち飲み屋の共通項だ。酒場通の大田和彦さんは「味酒欄」で、このサブネームを故意に割愛しているけと、このサブネームこそ重要ではないかと拙ブログでは必ず表記するようにしている。そういえば昔、御徒町に「わがままOK居酒屋」っていうサブネームのお店があったっけ。
店内ひ厨房の周りをカウンターが囲み、壁側には複数人の客に対応できるテーブルが幾つか用意されている。自分はカウンターに立ち、懲りもせずにまずは「酎ハイ」からいただく。その「酎ハイ」、やはりサーバーで出しており、恐らくビール系メーカーの出来合いのものだろう。ただ甘くなかったのが幸いだった。
お店の店員さんはイケメンの男性2人に女性一人。皆さん20代と思しき。昨夜の「じゅん丸」といい若くてイケてる子たちが立ち飲み屋の店員さんであることにまた驚きを覚える。これ、神戸立ち飲みのトレンドなのか。
つまみはやはり海鮮ものがメインで。お鮨も握ってもらえるようだ。お酒のメインはここも日本酒が中心。ならば、今日はお酒をいただくか。仕事を終えたのだから。
つまみは「ポテトサラダ」から。このポテサラ、手作りでうまい。
やはりポテサラはその店の力量を端的に物語ってくれる。恐らく、丁寧な仕事をするお店であることはこのポテサラだけで示してくれた。粗挽きのブラックペッパーとディルが添えられているのが嬉しい。
2杯目は日本酒を熱燗で。
店員さんから銘柄はどうするかときかれたが、頭上の短冊メニューにある「日本酒」というと、それでは通じず、「安い奴」と言って理解してもらった。客単価を上げようとしているのか。それとも自分は金を持っていると思われたか。いや、それはないな。
つまみは「湯豆腐」にした。今日みたいな底冷えする日にぴったり。
この「湯豆腐」が当たりだった。とろろ昆布がたっぷりのった湯豆腐なんて初めて見たし、これが抜群に旨かった。もう日本酒のいいお供だったし、寒かった体も熱燗とともにすっかり温まったからだ。
この店、当たりだ。「食べログ」点数3.55も納得だ。
2杯目の熱燗をいただいた頃、白髪だが品のいい女性が入ってきて自分の右横に陣取った。芦屋から来られたような熟年の女性が立ち飲みに入るなんて、東京ではあまり考えられない光景だ。そのマダムは「酎ハイ」をオーダーしていた。
〆にお鮨をいただこうかと思っていたが、今日は腹を減らして京都に向かいたい。「酎ハイ」1、お酒2の計3杯にて終了。お会計は1,600円台の安価だったし、酒もつまみも抜群。いいお店に当たった。
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