こんなシリーズあったんだ? という貴兄に言い訳をしたい。前回から長いブランクが空いたが、その間様々な自販機を巡った。中でも、「ど冷えもん」の自販機は興味深く、楽しませてくれる。
芝浦と芝にそれぞれある参鶏湯の自販機は本当に興味深い。ただ、その参鶏湯が1,500円するのと、汁物を持ち歩くのが怖いと思い、買うに至らなかった。また、今年は松本に2回行ったが、駅ナカにある「ど冷えもん」も素晴らしかった。世紀の誤審で銀メダルに甘んじ、農家に転じた柔道家のオリンピアン、篠原信一さんの餃子は買う寸前まで行った。ボタンの部分に篠原さんが農作業に勤しむ写真が貼られていて、興味をひく。ただ、こちらも冷凍ものを東京まで持ち帰る勇気がなく、やめた。餃子といえば、飯田橋駅の横にある亀戸餃子の自販機にも注目しているが、こちらもずっと素通りだ。そして我が家の近所にある「ど冷えもん」はラーメンの自販機。だが一杯1,000円のラーメンを一人分買う訳にはいかず、家族分買ったら思わぬ散財だとやはり、毎日素通りする。
年に数回、舞浜駅に行く。もちろんディズニーリゾートが目的ではない。駅構内にはフィギュアの自販機があるのだが、ブログのネタ目的で買うのもなんだかなと思いながらいつも自販機の前で立ち尽くしてしまう。
そこで気づいたのが、自分はあまり自販機を利用しないということ。飲み物は家から待って出歩いているし。
なら、そんなさすらいなんて成立しないじゃんと。
ただ、今回は心から、ジュースが飲みたいと思い、お金を投入した。
オレンジの生ジュースである。
この自販機、モノレールの羽田空港第二ターミナル駅構内にあって、いつも利用したいと思ってきた。けれど、これから飛行機に乗る身として、そこで立ち止まる余裕がないのである。全ての手続きを終えて、搭乗ゲートのスペースにあれば、まだ使おうかとも思うが、駅の通路で椅子などもない場所では買おうとはならない。
さて、品川プリンスに向かう道中、大井町駅で乗り換え、時間調整に近隣の立ち飲み屋をチェックしようと歩いている時に、この自販機を偶然見つけた。ここはもう迷うことなく、自販機に350円を投入した。
この日は朝から幕張メッセを歩きっぱなしで疲れていて、そんな時は生ジュースが一番。インドではあちこちに生ジュース屋があって、歩き疲れるといろんなフルーツを搾ってもらった。疲れが一気に吹っ飛ぶのだ。
はてさて、この自販機、この後どうなるのかなと見ていると、マシンの中にあるオレンジが、上部の在庫棚から落ち、カットされ、プレスがかけられ搾汁されるという仕組み。
その一連の流れを購入者は逐一見ることができる。それだけでも価値はあると思う。無人のマシンが生ジュースを、搾ってくれのはなかなか見られるものではない。
やがて、コップに注がれたジュースを手に取り、一口飲んだ。
甘みのあるオレンジは冷たくておいしい。
この1杯でオレンジ4個分だって。
眼下にJR線。高台から見える街並みは黄昏に包まれている。赤いランプを点灯させた飛行機が数分おきに飛び交うのを見ながらジュースをいただく。その機体は意外に近く、大きい。
少しすると、カップルが現れ、もの珍しそうに、自販機を見ている。
つい「うまいよ」と余計なことを言いそうになった。
キャッシュ専用でしょ?
できあがるまで時間がかかるんですよね。
ストローの場所がわかんなくて初回は封を引き千切って直に飲みました。
この自販機、横浜にもあるんですね。
現金だけだったか、それとも何かキャッシュレスがあったかは定かではありません。スマホで二次元コードを読むというのがありましたから。
確かにストローの場所がよく分かりませんでしたね。しかも、ストローが差しにくくて。
コップ部分のフィルムが強固なんですよ。自分もしまいにはフィルム外してのみました。
この会社のHPをみるとリンゴもあるらしいですが、まだお目にかかったことがありません。