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居酒屋さすらひ 2037 - クラフトビールのテーマパーク - 「舞浜地ビール工房 Roti’s House」(浦安市舞浜)

2023-08-02 14:40:04 | 居酒屋さすらい ◆地方版

土曜日の千葉県湾岸エリアは危険だ。JR京葉線の車内はほぼ遊びに行く人が乗車していて、しかも激混みだ。

昔から、自分はこの地にあるテーマパークに悩まされ続けている。20代前半、ショボい仕事をしてきた時分から。朝8時勤務で、世間が休みの日に繁忙期になる仕事は夜8時の勤務終了後に千葉市内に行く残業が入る。そんな時、湾岸線はテーマパークからの帰り車で大渋滞。家に帰ると23時というのはザラだった。15時間勤務。今なら訴えられるんだろうなと思う。そんな暮らしを4年も続けた。

だから今も、それはトラウマのようになっている。土曜日に浦安方面に行くと、自然と体が硬くなる。舞浜駅を降りて、テーマパークとは反対の出口に出て、しばらくパークづたいに東方向を歩く。やがて、パークのフェンスが終わり、いよいよ仕事先に近づいて、日陰で時間調整しようとした時、若い女性2人組がタクシーを捕まえよいと、大騒ぎしていた。 

静かにしてくんねぇかな。こちとら、これから大切な仕事でちょっと集中したいんだ。

仕事が終わったのが、15:40。暑くて喉が渇いた。浦安まで出てもいいが、バスだと時間がかかる。ならば、舞浜で何か飲んだ方がいい。イクスピアリなら、何がしか飲めるだろう。イクスピアリにはクラフトビールもあったはずだし。

だが、かつてあったクラフトビールのお店(「居酒屋さすらひ」未収録)はなく、スマホで検索すると、クラフトビールのビアレストランがヒットした。「Roti’s House」というらしい。調べてみると、舞浜のクラフトビール、「ハーヴェストムーン」はまだあるらしく、醸造所は4階で、「Roti’s House」はその隣に設けられたビアレストランらしい。

その「Roti’s House」はかなり大きなお店。フロア330席って、ものすごいスケール。土曜日の16時、客はそれほどなく、人気のないところにポジションした。ラッキーだったのは、この時間がハッピーアワーだったこと。一杯590円のクラフトビールが390円で飲めるという。平日18時までとのことだが、土曜日も平日というスタンスで営業する。

オーダーは自分のスマホから。普段飲めない種類が飲みたく、「ハーヴェストムーン」の「ペールエール」をオーダー。自分、上面発酵のビールって好きだな。イギリスのフーリガンが何杯も杯を重ねる薄目のビールは日本のピルスナーとは確実に違う。

そしてつまみはもちろん、「フィッシュ&チップス」。レギュラーサイズを意味するであろうRをオーダーした。

このイクスピアリは、テーマパークの延長にある。お伽話の続きが、エッセンスとなって雰囲気を作っているようだ。だから、ビールとフィッシュ&チップスの組み合わせもどこか異国に行ったような雰囲気を味わえるのだ。

2杯目は最初から決めていた。

「シュバルツ」。

コクがある黒ビールって大好きだ。

一口飲むと、そのどっしりした味わいがもうたまらない。

一杯590円、税込だと600円を超えるビールはちょっとひいてしまうが、税抜390円なら安心して飲める。

うん、これは極楽だ。お会計は2,000円ちょっと。お財布にも優しい。

さて、うまいビールを飲んだし、そろそろ「ホッピー」の店に移動しようか。

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