息子が、「銭湯ちびっこスタンプラリー」なる台紙を学校からもらってきた。8月からの3ヶ月間、東京都北区内の銭湯を巡り、ピンバッジを貰うというものだ。今夏は暑い日が続いたが、いよいよ涼しくなったことで、スタンプラリーに参戦することにした。さて、どこへ行こうか。台紙に掲載されている、銭湯一覧を眺める。
近場なら、東十条の「やなぎ湯」だろう。お風呂がたくさんあり、露天風呂もある。過去、息子とは2回ほど行った。だが、この日は月曜日の祝日。「やなぎ湯」は休みである。やはり、ある程度エンターテインメントな風呂でないとつまらない。次の候補を立てるが、さぁどこにしようか。露天風呂といえば、「宝泉湯」もあるが、子どもにとっては退屈かもしれない。「宝泉湯」は我が家から最も近い銭湯で、歩いていけるから便利ではある。
あれこれ考えて、「テルメ末広」が思い浮かんだ。たくさんお風呂があり、小さいながらも露天まである。自転車で行かなければならないが、それは致し方ない。ちなみに、「テルメ末広」も、息子とは過去一度行った。
「テルメ末広」に行った。時刻は午後3時。自転車置き場は既にいっぱい。たくさんの人が詰めかけているのが分かる。
番台はおばちゃん。以前来た時と同じ人。入湯料金はSuicaで支払った。料金を電子マネーで支払えるのは、未だかつて、この銭湯しか知らない。
脱衣場も浴場も、実はさほど広くはない。けれど、限りあるスペースを工夫して風呂づくりをしているのが、「テルメ末広」の特徴だ。脱衣場にある大画面テレビは、しっかり浴場に向いていて、風呂に浸かる人も見られる。テレビは文字放送だから、浴槽に浸かっている人も結構見てる。
メインの浴槽には、ハッカの薬湯が入っていた。飴色の薬湯で香りがいい。ハッカほど、スーっとしないが、かなり気持ちがよい。
石鹸やシャンプーの備え付けはない。「やなぎ湯」にはあるから、てっきり備え付けがあるだろうと油断した。一応、石鹸も持ってきてよかった。
やはり、広い風呂はいいものだ。子どもも大喜びである。メインの風呂の温度は41℃。その横にある、熱い風呂の湯温で43℃。東京の銭湯としてはぬるめである。
「テルメ末広」の難点を挙げるとすれば、露天風呂が小さい。いや、むしろ頑張って作ったじゃないかと誉めたいところだが、あのスペースにわざわざ作る必要もなかったと思う。隣の建物が真横にあって、圧迫感がすごい。そして、もうひとつが、壁のタイル絵。風情のない、無味無臭な紋様と絵が壁谷に貼りこまれている。
台紙にスタンプを押してもらった。かわいいスタンプだった。
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