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手塚治虫先生の「リボンの騎士」はやっぱり問題作なんだと思う。よく、「不思議のメルモ」が性を扱った異色作と言われるが、今「リボンの騎士」を語るならばやはり異色の問題作と言って差し支えない気がする。一応、性自認は本人的に女性だが、跡継ぎの問題で男の子として生きていかなければならない境遇になったサファイヤはLGBTQには属さないとは思うのだが、好む好まざるは抜きにしてトランスベスタイトに当てはまるのではと感じる。この辺りは「ベルサイユのバラ」も同様の設定だけど、手塚のタッチで描かれているところに、なんだかゾクゾクするいやらしさが漂うのだ。
一見すると「リボンの騎士」は白手塚。でも本質は黒手塚というのが自分の見立てである。
だからなのか分からないが、「リボンの騎士カレー」のカレーソースは白でもなく、黒でもない、褐色のカレーソースで、しかも何故かキーマなのだ。ただ、キーマといっても挽肉が入ったドライなものかといったらそうではなく、含水率の高い、サラサラのキーマで、自分的に、これはキーマじゃないと思ったりした。
でもね、そうはいっても結構おいしかったといのが本音。スパイシー感とかは無縁で、ライトなテイストが見た目とは違うんだけど、それがなんとなくサファイヤの姿を表しているようでもある。見た目と中身が違う、不一致という意味での。
「ブラックジャック」と「リボンの騎士」をカレーにするのが良く分からなかったが、こうしていろいろと想像を逞しくできた通り、一応楽しめたことは間違いない。個人的には上記の作品ではなく、「アラバスター」のカレーとかあれば面白かったかなと思ったり。
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