「緑のたぬき」といえば、日清食品のロングセラー即席そばだが、秋葉原の非NR系そば、「新田毎」には「緑のうちわ」が存在する。丼から、はみ出た巨大な天ぷらは春菊。そう、「春菊天そば」(340円)である。
春菊の苦味が、きりっとした「新田毎」のつゆに合うし、そもそもパリッとした歯ごたえが香ばしい。
ビジュアル的に言うならば、むしろ我孫子の「弥生軒」の名物を凌いでいるのではと思ったりする。だって、緑のうちわは丼の横も高さもはみ出して、言ってみれば隣の客の領海を侵犯するとともに制空権すら掌握しかねない状況を生じさせる。もしローアングルから撮影すれば、何かのオブジェのようにも見えるはずだ。
或いは、一部の外国人観光客からは、その姿から、グリーンモンスターとも言われたという。それは地味だが、極めて地味だが、秋葉原駅の名物である。
自分は、そんな「春菊天そば」が大好きだ。
春菊の苦みがそばつゆにぴったり合うんです!