スパイスカレーがブームらしい。それに乗じて、スパイスのうんちくを語るやつらも増えているらしい。挙げ句の果てに、スパイスカレーでなければ、カレーではないという輩までいるという。
ちょっと待ってほしい。日本に住む、多くの人は、家族が作ったカレーや、給食のカレーで育ってたはずではないか。或いは、キャンプのカレーを経験し、作るカレーにも興味を持つようになってきたのではないだろうか。そのボクらのカレーのバックボーンを形成してきたのは、間違いなくカレールーの素だったと思うのである。
けれど、最近の風潮として、「バーモントカレー」や「ジャワカレー」、「コクまろカレー」といった、自分のカレーアイデンティティを作ってきたものをいとも簡単に否定する奴らがいる。
「そんなん食べてんですか」。
一度、そういうことを言われたことさえあった。稀少性の高いカレー屋を自慢するのもいい、でもかつて自分らがお世話になったカレーのリスペクトも忘れてはいけないと思う。(カレールーの素を礼賛する気持ちをゴリ押しするつもりはないけれど、「そんなん食べている」という言葉は、その人の人格も否定していると思う)。
我が家において、かみさんが作るカレーは、今もカレールーの素を使う。
「PREMIUM 熟カレー」と「バーモントカレー」の合わせルー。いずれも中辛。これを、かみさんはキーマカレーに仕立てる。
野菜は細かく刻み、大量に投入。クライマックスは豚の挽肉。やっぱり、豚が一番旨味が出ると思う。水分を飛ばすのが、キーマカレーの王道ではあるが、かみさんのそれはばっちり、カレールーがふんだんに合わさっている。しかし、これが我が家のキーマカレーなのだ。
基本は日曜日に作られ、翌月曜日もいただく。共働きの家ではスタンダードな風景だろう。
「バーモント」の緑は中辛です。
今週、「光栄軒」に行く予定にしていましたが、体調を崩し、流動的になりました。最悪の事態(インフルエンザ)は回避できましたが、胃腸炎にかかっており、「光栄軒」のボリュームに、胃が耐えられるか。今後の回復次第です。
楽しみが苦しみになってはいけませんから。
しっかり体調を整えて、臨みます。