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しかし、炉端バルって。
ボクとA藤君は、店の看板を見て驚愕した。
「炉端バルって何?」
店頭で、客引きしている女性店員に、ボクらは何度も尋ねた。女性店員は、ボクらの質問には答えずに、半ば強引に店に入れようとする。仕方ない。
ボクらは、その心意気に負けて、店に入った。
何年か前に、道東の「かじか」という店で、炉端料理で一杯やったことがある。カウンターの向こう側に、大きな炉をくべて、豪快に魚を焼いていた。あの体験は東京の酒場ではできないものだった。
もしかすると、それに近いものが、この炉端バルにあるのかと思って、店に入ってみたが、炉端とおぼしきものは、はるか向こうの厨房にあるようだ。
炉端って、読んで字の如く、囲炉裏の端っこに陣取り、楽しむものじゃないのかしら。それを期待して店に入る人は、ボクらだけじゃないかも。
更に、ボクらはメニューを見て、愕然とした。
「さま田のポテサラ」が580円。
高いよ。
確かに、メニューの説明には、「グリルベーコンにスクランブルエッグ」などと、書かれてあり、他と違うポテトサラダであることは分かるのだが、ボクらは、それを求めてない。ノーマルな普通のポテサラが安価に食べられればいいのだ。
「さま田のハムカツ」が1枚400円。
高いよ。名物という牛タンハムを使用したハムカツらしい。確かに、牛タンのハムは聞いたことがない。興味を注がれるが、この値段は尋常じゃない。
素材にこだわり、料理に創意工夫を採り入れていることは分かる。でも、これでは安心して飲めないんだ。いちいち、値段を確認しないと、あれこれ気軽に頼めない。
「もつ煮」、680円。
どうやら、ハチノスが中心に煮込まれているようだが、やはりこの値段に、ボクらは意気消沈。メニューには、バゲットを浸けて食べるよう指南されているが、2枚150円というバゲットを更にオーダーする気にはならない。
ただし、生ホッピーが飲めることは、この店の大きな収穫だった。秋葉原界隈で生ホッピーが飲めるのは、「アキバのとり善」くらいで、そうやすやすと飲める代物じゃない。
ボクは「生ホッピー」(450円)、 A藤君は、生ビールを頼んだ。
つまみは、「生ハム」、そして、問題の「ハムカツ」。
くだんのハムカツは、粗挽きマスタードか特性タレを浸けて食べるらしい。素材だけでなく、食べ方にも一家言がついてきた。食べてみると、なるほどおいしい。揚がり具合は、まさに絶妙だ。それでも400円はちょっと。
試しに頼んではみるものの、リピートはしない。
結局、一杯だけで店を出た。これが我々の答え。ある程度お金を出せば、うまいものは食べられる。けれど、それを毎回はできない。
やっぱり、お金を気にせず、安心して飲みたいから。
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