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居酒屋さすらい 1058 - パリパリの「ももタタキ」の香ばしさがたまらん - 「若鳥焼 鳥樹 東口店」(品川区旗の台)

2016-08-31 23:05:25 | 居酒屋さすらい ◆東京都内

これまで行ったことのなかった旗の台だったが、不思議な事に仕事で訪れる機会ができた。

叔母のお見舞いをしがてら、原稿の依頼をするためにS柳氏の家を訪問する。

「飲みに行こう」と誘うS柳氏の後をボクはついていくと、駅前の古い店の前に立ち、「ここ、最高においしいんだ」と紹介してくれた。

店の名は「鳥樹」。

看板には「若鳥焼」と書かれている。

「でもね、いつも混んでるんだよ」とS柳氏。

店の扉を開けて、様子を見ると、なるほどこの日も満員御礼。

「仕方ないね。もうひとつの店に行こう」。

どうやら、「鳥樹」にはもうひとつ店舗があるらしい。

 

そのもうひとつの店「東口店」は本店と打って変わって、空いていた。

我々は2階の座敷に上げてもらい、ビールにありつくことになった。

「ここはね、本店の大将の子どもがやってるんだよ」。

「親父より、味が落ちるんだよね」

S柳氏は言う。

そう言われると、俄然本店に行けなかった後悔が募る。客の入りが少ないのは、その味の違いなのか。

 

「ここに来たら食べなきゃいけないのは『ももタタキ』だよ」

そう言ってS柳氏はその「ももたたき」(780円)と「生ビール(大)」(610円)を2つずつオーダーした。

 

「ももタタキ」ってなんだ。

はじめボクは鶏ももの刺身を想像していたのだが、その想像は約10分後に脆くも崩れ去る。

銀のプレートに乗せられて届いたのは皮つきのもも肉が焼かれたものだった。

しかも、そのボリュームといったら。もも肉の串焼きが軽く5本はあろうかという量が皿に盛られている。

早速、かぶりつくと、皮はパリパリで、身がじゅわっと。身は微妙にレアなのか。

 

「これ、うまいっすね」。

ボクは興奮気味にS柳氏に感想を言った。

すると、S柳氏は「そうでしょう」と相好を崩した。

「ここでは1羽まるごと解体するからね。そんな店ってなかなかないでしょ」。

 

アッと言う間に、「ももタタキ」を平らげてしまったのだが、ボクが茫然とした顔でもしていたのか。

S柳氏は、「もうひとつ頼むか」と言って、勝手に頼んでしまった。

 

他にも「ささみおろし」や「はさみ焼き」といった魅力的なメニューが並んでおり、それらも頼んでみたいと思ったのだが、仕方ない。

今夜はとことん、「ももタタキ」を堪能してやる。

 

2皿目の「ももタタキ」。

ひとつめは一心不乱に食べて気が付かなかったが、このうまさの秘密はタレにあるのではないだろうか。

微妙に緑色の濃厚なタレは、もしかするとオリーブオイル。

このオリーブオイルをベースに独特のタレが展開されている。

 

うまい。

焼き鳥なのだが、ジャンルは焼き鳥ではない。

メニューには串焼きもあるが、ここは串焼きなぞ頼んではいけない。そんな雰囲気がプンプンと漂う。

 

「ももタタキ」を知ってしまったら、多分そんじょそこらの焼き鳥は食べられなくなる。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ここは (怪鳥)
2016-09-02 13:35:34
名店らしいね。以前、学大の「しお」のマスターに、旗の台産まれで知らないのはインチキ、みたいなこと言われた~。
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Unknown (熊猫)
2016-09-02 17:14:10
そうらしいね。

「ももタタキ」は、本当においしかった。
名店誉れ高い理由はここにある。
返信する

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