年末の挨拶はさておき、蟹を無事に確保した安堵感で、ついつい3軒目へ。仕上げは「ホッピー」となれば、もうあの店しかない。
8時半の男、角(自分の時代は宮田ではない)。
じゃなかった、7時半に行く店、「土鍋・大餃子」。
自分、飲む時間のスタートが早いせいか、2軒目、場合によっては3軒目なのに、何故かこの店に辿り着くのはいつも7時半。
店に入ると、店は混んでいたが、どういう訳かいつも自分が座る席だけが空いている。まるで自分のためにリザーブされているかのようだ。
いつものように、メガネっ娘に「ホッピー」白をオーダーした。
あぁ、疲れたなと「ホッピー」を飲りながら、放心していると、周囲から中国語があちこちから聞こえてくる。自分の横のテーブルからも、その前の4人組みも。さらにその向こうのテーブルからも。
この日は不思議な日だった。3年ぶりに歯医者に行き、治療が終わって待合室に行くと、夫婦のような男女が待合室で待っていた。椅子に座って会計を待っている時に、その男女の会話が聞こえてきたが、言葉は中国語だった。その足でユニクロに行ったのだが、ギフトの梱包をお願いして対応してくれた2人の女性も中華系だった。確かに、王子5丁目団地には多くの中華系の人が住んでいるが、この日の状況は驚きだった。まるで中華系の人しかいない町の様相である。ちなみにアメ横の立ち鮨の店員さんも王さんで、中華系だった。ともあれ、今「土鍋」の店内も中国語しか聞こえてこないのである。
さて、つまみは「レバーフライ」にでもするか。
しばらくすると、自分の目の前のテーブルに、クラブ風の若者が座った。ニューエラのヤンキースのキャップを被り、髪は長く、「土鍋」には不似合いの若者だった。ようやく日本人がきたなと思ったら、店員のメガネっ娘に、あれこれと注文をしている。聞こえてくるのは中国語だった。
彼に運ばれてきたのは「炒青菜」とごはん。いや、厳密にいうと、ごはんではなく、「米飯」だ。浅い茶椀に「まんが日本昔」のごはんのような山盛りは、間違いなく、中国式である。
なんだ、こういう頼み方もできるのか。いつか、自分も「米飯(ミーファン)」と頼んでみようか。
そうか、この店は中国人にも人気だったか。しかし、これまで何度もこの店には来たが、一度も中華系の客を見たことがなかった。それが一気に中華系でごった返す。何かのイベントなのか。
ただ、自分もすぐに、この店のファンになったように、やはりかなりここは本場の味に近い。厨房も店員も手加減なしの中式である。小姐に至ってはにこりともしないのだ。
「ホッピー」は中2杯でやめておいた。今夜は飲み過ぎだ。帰るとしよう。
「PayPay」で支払おうと思ったが、うまくいかない。北区では12月中は、30%のバックがあるというのに。やっぱり、飲みすぎたか。スマホの操作も覚束ない。もう諦めて現金で払う金。
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