「FooTNiK」で喉を潤し、恵比寿横丁で余計なお金を支払ったボクらは、気が置けない店を目指して、品川に向かった。
MJが京都に帰るのに合わせ、品川へと移動したのである。
だが、品川にあてがあるわけではない。居酒屋が少ないのだ。
だが、行ったことはないけれど、期待できる店なら知ってる。
港南口の立ち喰いそばや。「ふじ」。
もう名前からしてディープそう。
東京のメトロポリタン、品川に、今となっては不似合の古ぼけた立ちそば屋。
最近、23区を中心に立ち食いそば屋の二毛作が増えている。つまり、昼は立ち食いそば屋、夜は立ち飲み屋というスタイルの店である。
アイボリーの店舗シート。自販機が立ち並ぶ、その裏側は実にディープな空間だった。
システムは券売機によるチケット制。
生ビールは380円。そうなんだ。ビールは300円台でなくっちゃ。
つまみは200円から。
マカロニサラダが200円。アジフライ、イワシフライも200円。
そうそう。立ちそば屋はこういうフライもの、得意なんだ。だって、蕎麦の上に載せるお惣菜は自ら揚げているから。
品川といえば、アジフライだよ。かつて、ここが海だったころ、アジもいっぱい獲れたんだろうな。
オニオンオムレツが300円。ハムエッグも300円。
店の厨房はおばちゃん。こういうメニューも作れるんだ。
テーブルの上の野沢菜は食べ放題。
ボクらは、やっぱりこういう店が好きだね。飾らなくて。
MJも何度も何度もこう言った。
「この店、いいね」。つまみはうまくて、安い。
2人のおばちゃんも気さくだった。
くだらないおばちゃんジョークでボクらを笑わせた。客は少なく、居心地もいい。
そうやって、ボクらの品川の夜が過ぎていく。
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