不忍池の南側のコリアンタウンから東に目をやるとアメ横、再びコリアンタウンとなる。したがって、この界隈は実はもつ焼きのメッカであることは疑いようもない。
特に東上野である。
昭和通りを超えて東に行ってみると、よく分かるだろう。
アメ横ばかりにスポットが当たり、その雑多な飲み屋街に光があたってしまうが、一本道を入ると、「まあちゃん」といった小粒ながらもぴりりと辛いもつ焼き屋が少なくない。
T根とその界隈に行くことになった。
5月も中旬になると、少しずつ湿気を帯びた風がまとわりつく。
多慶屋を超えると、人通りは極端に少なくなった。
二輪車街、そしてパチンコ台メーカーが軒を連ねる通りを経て、我々は1軒のもつ焼き屋を発見した。
「もつよし」。
東上野のコリアンタウン近く。
暖簾は清廉で白く、店構えも清潔だ。看板の上に品書きが大書されているのが、自信ありげに見える。
感じとしては悪くないのではないか。
T根とそう話しながら、18時過ぎに店に入った。
店内からはお婆ちゃんが現れた。大きな声で「いらっしゃい」という。
まず、その声に我々は圧倒された。
お客はひとりもおらず、どこに座ろうか、一瞬たじろぐと、お婆ちゃんは「ここにしなさいよ」と席を勧めてくれた。
生ビール。
店には瓶ビールも用意されていたが、この湿気を帯びた風に乾かされた不快な喉には生でなくてはならない。ビールの銘柄はスーパードライ。もつ焼きとドライは比較的相性がいい。
厨房でビールを注ぐのは息子さんか。
残念なのは、ビールの注ぎ方に愛情が感じられない点が気になる。
肴には「ポテトサラダ」(399円)に「特製煮こみ」を注文。
まずはお手なみ拝見といきたい。
ポテサラは一応自家製のようだ。だが、ボリュームが少ないうえ、味にパンチがない。じゃがいもが少ないような気がする。そして「煮こみ」はさすがコリアンタウンがほど近いエリア。味噌・醤油ベースに少し辛いコチジャンが入っている。もつはシロ。肉の仕入れもまずますか。
焼き物を食べなければ、店の真価を判断できない。
その「元祖」と言う所以を是非に見せてもらうつもりで「カシラ」「ハツ」「たん」をタレで頼む。
焼き台はコンロか。
身の大きさは悪くないが、やや硬いのが難だ。
ビールからホッピーへ。
もつ焼きを肴に黄金リレー。
ホッピーは2冷。ナカはさっぱりしているから、もしかしてキンミヤかも。
料理を運んでくるたび、おばあちゃんは大きな声で一言かける。その声の押しの強さといったら。
しかしT根の声も少しずつ大きくなって、2人の声がハモるようになってきた。
頭上にはテレビがかかり、あすの天気予報を流す。それを見たおばあちゃんが、また大きな声でオウム返し。
上野のメインストリートでは決してない店だが、貴重な存在だと思う。
アメ横エリアとはちょっと違うもつ焼き屋さん。味はコリアンタウンとのグラデーションだ。
特に東上野である。
昭和通りを超えて東に行ってみると、よく分かるだろう。
アメ横ばかりにスポットが当たり、その雑多な飲み屋街に光があたってしまうが、一本道を入ると、「まあちゃん」といった小粒ながらもぴりりと辛いもつ焼き屋が少なくない。
T根とその界隈に行くことになった。
5月も中旬になると、少しずつ湿気を帯びた風がまとわりつく。
多慶屋を超えると、人通りは極端に少なくなった。
二輪車街、そしてパチンコ台メーカーが軒を連ねる通りを経て、我々は1軒のもつ焼き屋を発見した。
「もつよし」。
東上野のコリアンタウン近く。
暖簾は清廉で白く、店構えも清潔だ。看板の上に品書きが大書されているのが、自信ありげに見える。
感じとしては悪くないのではないか。
T根とそう話しながら、18時過ぎに店に入った。
店内からはお婆ちゃんが現れた。大きな声で「いらっしゃい」という。
まず、その声に我々は圧倒された。
お客はひとりもおらず、どこに座ろうか、一瞬たじろぐと、お婆ちゃんは「ここにしなさいよ」と席を勧めてくれた。
生ビール。
店には瓶ビールも用意されていたが、この湿気を帯びた風に乾かされた不快な喉には生でなくてはならない。ビールの銘柄はスーパードライ。もつ焼きとドライは比較的相性がいい。
厨房でビールを注ぐのは息子さんか。
残念なのは、ビールの注ぎ方に愛情が感じられない点が気になる。
肴には「ポテトサラダ」(399円)に「特製煮こみ」を注文。
まずはお手なみ拝見といきたい。
ポテサラは一応自家製のようだ。だが、ボリュームが少ないうえ、味にパンチがない。じゃがいもが少ないような気がする。そして「煮こみ」はさすがコリアンタウンがほど近いエリア。味噌・醤油ベースに少し辛いコチジャンが入っている。もつはシロ。肉の仕入れもまずますか。
焼き物を食べなければ、店の真価を判断できない。
その「元祖」と言う所以を是非に見せてもらうつもりで「カシラ」「ハツ」「たん」をタレで頼む。
焼き台はコンロか。
身の大きさは悪くないが、やや硬いのが難だ。
ビールからホッピーへ。
もつ焼きを肴に黄金リレー。
ホッピーは2冷。ナカはさっぱりしているから、もしかしてキンミヤかも。
料理を運んでくるたび、おばあちゃんは大きな声で一言かける。その声の押しの強さといったら。
しかしT根の声も少しずつ大きくなって、2人の声がハモるようになってきた。
頭上にはテレビがかかり、あすの天気予報を流す。それを見たおばあちゃんが、また大きな声でオウム返し。
上野のメインストリートでは決してない店だが、貴重な存在だと思う。
アメ横エリアとはちょっと違うもつ焼き屋さん。味はコリアンタウンとのグラデーションだ。
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