西葛西と妙典は立ち飲みラリー東西線編において、立ち飲み屋が見つからなかった駅である。妙典は新しい駅なのでともかく、西葛西に立ち飲みがないのはショックだった。西葛西の元住民としてなんともやるせない気持ちになった。
ある日、ひざげりさんと立ち飲みの話題をしている時、西葛西にも立ち飲みがあるという話題になった。どうやら「待夢」という店があるらしい。ただ、西葛西に行く用事がない。そんなことで、ひざげりさんからアドバイスを貰ってもなかなか西葛西に行く機会は訪れなかった。
けれどある日、その機会は突然訪れた。西葛西にある企業のAティアに行くことになった。18年ぶりの西葛西である。その間、西葛西は大きな変貌を遂げていた。自分の住んでいた頃から、既にインド人は多かったが、メディアに取り上げられることで西葛西は日本のリトルインディアの地位を確立していた。
駅を降りて、とりあえず南側に行ってみた。昔よく行った、「きん家」というお好み焼きの店は今も健在で、少し安心した。そしていよいよ、駅の北側に行き、「待夢」を訪れた。店名から想像していた店より、ずっと大衆的な立ち飲みだった。
お店は幅広ではあるがコの字カウンターで、満員になれば30〜40人は入れるキャパがありそうだ。この広さを接客一人、厨房一人が担当する。接客のオヤジは一癖ありそうだが、仕事は早くて正確だ。
まずは、「チューハイ」(290円)に「ポテトサラダ」。飲み物は安い。すこぶる安い。ちなみに「ホッピー」セットは300円だ。だが、「ポテサラ」は余りにも白い。多分、業務用だ。
「チューハイ」が安いから、思わずどんどん飲んでおかわりしてしまう。
そして、「ウィンナー」。これ200円。5本で。「一平」よりも、「増やま」よりも断然安い。
この店のマスターは迷彩にシャツを着ていて近寄り難い。キャッシュオンデリだから、カウンター上にあるお椀にお金を入れておくのだが、料理と引き換えにお金を取るとき、ボソッと金額を言うだけで、他に何も余計なことは言わない。
「チューハイ」、3杯目。
そして、「ハムカツ」。これもたったの200円。
素晴らしい。素晴らしすぎ!
これだけ頼んで1,500円。驚愕の安さ!
立ち飲み不毛の地、西葛西の超大衆立ち飲みに乾杯。
大阪の安さは次元が違いますね。
来月、大阪に行く予定をたてましたが、果たしてどうなることか。
立ち飲みをはしごしたいです。