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BASEBALL馬鹿 BLOG

低反発ボールはプロ野球を変えるのか?

2005-03-06 16:23:20 | Weblog
 今季も優勝候補の筆頭にそれぞれ挙げられる中日ドラゴンズとソフトバンクホークス。
3月1日のオープン戦で対戦した両チームだが、お互い緒戦にもかかわらず、仕上がりの早さに驚いた。
 中でも注目は投手力。やはり、その力は両チームとも他球団を圧倒している。
 この日、2番手に登板したドラゴンズの岡本真也投手。すでに実戦モードのような力強い投球をみせた。ストレートは最速146kmを計測。だが、その一方でスライダーは指のかかり具合を試しているようにもみえた。それでもストレートに球威があるだけに試投する変化球にソフトバンクの打者はタイミングが合わない。ムネリン川だけが左翼に大きな飛球を打ったが岡本は1イニングを3者凡退に打ち取った。
 一方、5回から登板したホークスの和田毅投手。ストレートは140kmを割り込む投球だったが、コーナーを丁寧につく好投をみせた。
 両投手の登板はそれぞれ共通の目的を持った登板にみえた。それは今年から導入された低反発ボール、つまり「飛ばないボール」に対する試投ではなかったか。
 今季、パ・リーグで使用するミズノ社製の低反発ボールは縫い糸を錦とすることで一致した。この錦糸の低反発ボールは従来の縫い目より、盛り上がっており指のかかりがいい、と言われている。ホークスでも例年より投手の仕上がりが早いと錦糸のボールは好評のようだ。この日、和田投手の投球には、シュート回転するストレートもしばしばあったり、スライダーがかかりすぎる球が多く見られた。むしろ、それらは球の握りをいろいろ変えて縫い目の高い球を試すように映った。
 一方、セ・リーグでは複数のメーカーのボールを使用することになっているが、縫い糸は麻で統一された。ドラゴンズもミズノ製を使用球とする予定だが、麻は錦に比べて縫い目は低い。実戦ではスライダーがどれくらい曲がるか、ドラゴンズの岡本投手は入念に試しているようにもみえた。今季からは交流戦も控えており、縫い目の高い錦糸にも慣れておく必要がある。何しろ、パ・リーグ側の主催試合は18試合もあり、決して侮れない。
 指のかかりがいい、ということはそれだけマメもできやすいということでもある。岡本投手がビュンビュン投げられ、和田投手が確かめながらの投球に終始したということは、それぞれの手の皮の強弱にも影響を及ぼす。
 しかし、それでもきっちりと仕事をこなし、打者をしっかり抑えられるのは投手としてのレベルの高さに他ならない。
 だからドラゴンズとホークスは強いのだ。今季も優勝争いに絡んでくるのは間違いない。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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初めまして (U1)
2005-03-06 17:36:29
TBありがとうございました。



ホークスもドラゴンズも投手陣がしかっりしてますからね。

この2球団が優勝争いの中心になるんでしょうね。
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強いですよねえ (一球入魂)
2005-03-12 22:49:52
西武ファンの僕から見ても、去年の日本一はラッキーだったかなと。

僕は、多少投高打低の野球が好きなので、もう少し飛ばなくていいよ、と思ってます。普通のボールを使って、西武のお家芸堅実野球とソフトバンクとで対決したいものです。

チームカラーのある対決が面白いんですよね。
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