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居酒屋さすらい 1299 - コスモ星丸はいない - 「小料理 筑波」(港区芝大門)

2018-03-15 21:39:59 | 居酒屋さすらい ◆東京都内

毎年恒例の会は、N刊自のH部さんが異動になっても続いている。しかも、今回はBザイのOさんが部長に昇進されたこともあいまり、日程はすぐに決まった。

H部さんがナビゲートした店は、芝大門の「筑波」。いかにもH部さんらしい。H部さんが好む酒場は、女将のいる店。「小料理 筑波」もそういう匂いがプンプンする。N刊自は芝浦にあった本社社屋を売却し、芝大門に本社を移転させた。H部さんはその後、芝大門を歩き回ったのだろう。この「筑波」はその成果のひとつであろうことは想像に難くない。

 

「筑波」の前で待ち合わせをし、3人が揃ったところで店に入った。予約席は、大人3人では、ちょっときつい小上がりだった。

 

「筑波」といえば、茨城県の学園都市である。酒場に地域名が冠せられている場合、大概がオーナーか女将の出身地である。人名の場合は、平仮名に崩して、どこか一文字を縁起のいい漢字にするのが常である。

さて、その「筑波」、ご多分に漏れず、やはり女将の出身地であった。出身地に店名を被せるのは、望郷の思いからなのか、それとも愛郷からか。けれど、筑波なら、それほど遠くもなく、今ならT-Xで難なく帰れるのだから、「筑波」を店名にするのは、いささか珍しいと思ってしまう。

 

Oさんは生ビール、H部さんとボクはお酒の熱燗を貰った。

小料理らしく、和食の肴が豊富で、刺身は400円から。かといって、揚げ物といった居酒屋メニューも取り揃えている。

まずは、「マグロぶつ」(400円)。赤身のぶつ切りは、結構大胆に大きく、一口サイズをゆうに超えている。これで400円は安い。しかも、この界隈で、この値段は出色だ。さすが、H部さん。広告営業のエースは、店探しも足で稼いでいる。

店はそれなりに古かった。推定、昭和50年代頃の竣工の店舗。しかし、20年前、この店、あったっけ?27歳のボクは2年ほど、芝大門で働いていた。このダイエー本社の近辺は、よくふらふらしていたのだが。「筑波」の存在は知らなかった。

昭和50年を経て、昭和も60年に差し掛かったとき、最も日本で熱い街は、筑波だったかもしれない。そう、コスモ星丸である。もちろん、ボクも友人らと行った。筑波駅から、連結バスに乗って。もし今、この「筑波」店内にコスモ星丸がいたら、ボクらは大騒ぎになったことだろう。筑波万博の懐かしのグッズやらとか。

その後、この会は、H部さんの近況を聞くなどして白熱していった。ピッチが早いH部さんにつられ、ボクも日本酒の徳利を何本も転がした。おまけに、H部さんは、つまみもあまり頼まない。ますます、酔いがまわりやすいのだ。

チビチビと刺身をつまんで酒をあおる。今宵一番の肴は、ボクたち3人の会話だった。

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