カープ★ダルビッシュを粉砕！

【ルイス投手について】

　初球はほとんどがストライク。狙い球を絞らせていないから、日本ハムの打者はほとんど見逃す。
　２球目はボールになるスライダーで空振り。このパターンによって日本ハムの左打者はことごとく簡単に追い込まれた。３球勝負も珍しくない。
　常に裏を欠いたルイス投手の投球。
　きっと、サインを出す石原捕手も楽しくてしょうがないんだろうな。

【大竹投手について】
　
　一方、日本ハムとの一戦目に先発した大竹投手。常に後手に回る投球の組み立てで余裕なし。この日も先行を許し、苦しい投球。今年の大竹の表情は追いつめられた表情。何も気負うこともないのに。そんな姿がナインに伝播するのか、大竹投手が投げると、打線は沈黙する。

【永川投手について】
　
　さて、クローザーの永川投手。交流戦に入ってからすこぶる調子がいい。投球を見ていると、これまた、打者の裏をかく組み立てに終始している。
　ストレート待ちの打者に対してほとんど遅いフォークボールでカウントを稼いでいる。そのフォークボールが今年は決まるから、安定感がある。
　コントロールがいいと、攻めの投球が出来る。
　交流戦の後半戦はこの逆の組み立てをするかもしれない。
　ルイス投手の場合、初球はボールから入るかもしれないし、永川投手はストレートでファールを打たせカウントを稼ぐかもしれない。

【打撃陣について】

　一方、攻撃陣である。
　相変わらず、得点能力は低いが、少しずつ嫌らしい野球が出来るチームに変わってきたか。
　6月4日の日本ハム戦で解説をされていた福間納氏がこんなことを言っていた。「走れる選手が増えてきて、日本ハムと同じタイプのチームになってきた」と。
　カープ伝統の「走る野球の復活」と言ってほしいが、まぁいいや。

【東出選手について】
　
　さて、バットマンレースのをいく東出選手。わたしは、この時を10年も待っていた。思えば、２年目の君が映るテレビに「この選手は近い将来リーディングヒッターのタイトルを獲る」と会社の仲間に宣言して以来、君のことを見てきた。一時は見放したこともあるが、ようやく打撃も開花したか。

　日替わり打線、いいじゃない。１軍と２軍の頻繁な入れ替え、いいじゃない。
「ＡＬＬ　ＩＮ」なんだから。