目黒で仕事が終わったのが、14時半過ぎ。どっかで引っ掛けて帰るかと思うのだが、どっちの山手線に乗ろうか。
内回りなら、上野に行けるが、会社のほうに帰るのも気が重い。外回りなら、渋谷か。ただ、この時間に開いてる店をボクは知らない。でも、渋谷に行けば、なんとかなるだろう。立ち飲みじゃなくても、充分だ。
渋谷に着いて、道玄坂の麓をふらふらしてみた。一応、昼間から飲める店はある。ちょっと一回りして、立ち飲みがなかったら、どっかに入るか。そう思って、ぶらぶらしていると、ちょっとした店を見つけた。奥を覗くと、椅子がない。おや、立ち飲みのようだ。
でも、バル系か。ちょっと、気が進まない。だって、値段は高いし、食べものは少ないでしょ。しかも、渋谷だし。
けれど、背に腹は変えられない。一丁、行ってみるか。
店内は思ったほど、渋谷してなかった。何て言うのかなぁ。フリッパーズギターのような、面倒臭い難解さ。単純なことを敢えて、難しくするような。それは洗練とは違うのだけど、渋谷に来たから、妙に納得してしまうような。
働いている二人の男女は、独特の洒落っけがあるものの、おじさんを敵対視するような感じもない。
ボクはカウンターの中央にポジションして、メニューを繰った。
ドリンクは、そこそこだが、つまみは意外に安い。なにぃ!ピザが500円で食べられるって。サイゼリアの399円には及ばないものの、これは渋谷にあっては、出色だ。
ボクは、つまみから、配球を考えた。要するに、決め球から、飲み方を探ったのだ。ボクは、サイゼリアに行くと、いきなりワインから入る。余計な遊びはしない。何故ならば、ピザにはワインしか考えられないからだ。そうすると、ここはいきなりワインか。いや、ワインもありだが、メニューに燦然と輝くのは、「サングリア」(500円)。
「サングリア」の赤と「クリームチーズとフレッシュトマトのピッツァ」をオーダーした。
ピザは、素晴らしかった。
生地はハンドトスタイプ。サイゼリアに比べて、直径が小さいが、厚みは充分。しかも、クリームチーズが秀逸だ。うまい。
500円は安すぎねーか。
しかも、相当うまいし。
トマトの酸味がじゅわっと。チーズがまた香ばしくて。なんだか、「サングリア」が進む、進む。
抜群の切れ味。カウント0-2から、三球勝負。
つまみは、これだけで充分。
大満足。
後で知ったのだが、「VOCO」という店名に聞き覚えがと、思ったら、やはり恵比寿の酒場と姉妹店だとか。店員の態度が悪くスルーした、あの因縁の酒場。でも、渋谷のお店の店員さんは、気持ちのいい対応だった。
渋谷は、いいお店だった。恵比寿がさんざんなだけに、一際そう感じる。
あ、そうそう、隣にある、バイブバーも気になるなぁ。
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