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細々と続く立ち飲みラリーの山手線編。今はもう3ヶ月に1回くらいしか活動できない。渋谷に仕事なんてほとんどないし、渋谷の立ち飲みがつまらないから、促進されないというのもある。久々に渋谷に行くと山手線ホームは人でぎっしり。危険きわまりない状態。これは早く、渋谷駅の改装が必要だ。渋谷駅周辺の再開発が本格化しないうちに、「富士屋」のワインバルをやっつけてしまおうと店に向かうと、ものの見事に閉店していた。え?数ヶ月前まで、やっていたような気がするが、と思わず絶句した。あの時、店に入っていれば良かったと後悔したが、後の祭り。もう2年くらい、立ち飲みラリーは渋谷でスタックしているが、「富士屋」のワインバルに入れなかったのは悔いが残る。
さて、気を取り直して、次に行くか。渋谷は意外に立ち飲み屋が多いのだ。次なる目標は「天天米線」。その店はどうやら道玄坂下にある。
懐かしい。「米線」は、米粉で作った麺料理である。かつて中国雲南省の昆明で、毎日のように食べた。
興味津々で行ってみると、全く中華風の立ち飲みではなく、至って渋谷っぽい。店員さんも多分日本人だった。だが、一体何故「天天米線」なのか。その謎の一端がうかがえるのが、店のキャッチコピー。「うまい串焼き〆に麺」。しかし、これでもなんだかよく分からない。でも、やってやろうじゃん。串焼きと麺の組み合わせ。
カウンターにポジショニングして、まずは「ホッピーセット 白」をオーダー。しかし、500円はいい値段だ。こりゃ渋谷価格だな。「ホッピー」と同時にキャベツが出てきた。どうやらお通しのようで、これは無料。
続いて、「牛すじ煮込み」(500円)に、「鶏はらみ」(230円)×2をオーダーした。高っ。「ホッピー」と「煮込み」で1,000円じゃないか。
その「煮込み」も「鶏はらみ」も、これは!という旨さではない。可もなく不可もない、安全運転な内容だ。
焼酎の「なかみ」(280円)をおかわり。セットが500円だったから、「なかみ」は一体いくらなのか冷や冷やしたが、280円なら御の字といったところ。
お店が目指すのは、渋谷の大衆的な立ち飲みのポジションだと感じさせるのだが、やっぱり雰囲気がそれほど楽しくない。
では、最後にいってみましょうか。〆の「米線」(680円)とやらを。
小鍋に盛られて出てきた時点で、「これはあかん」と思った。その小鍋には、もやしがたくさん盛られている。自分が毎日、昆明で食べた「米線」とは似ても似つかない代物だった。雲南の「米線」は、脂ぎっとりのスープが丼並々に張られ、それが蓋になって、時間を置いても、熱々が食べられるというものだった。あの脂っこさが、「米線」の魅力のひとつだった。しかし、眼前に横たわるものは、自分がイメージしていたものとは全く違う。
一口すすってみる。
「米線」は確かに「米線」だ。けれどスープは、雲南のものとは明らかに違う。
まぁ、それは致し方ない。ただ、立ち飲みにあって、〆に「米線」を食べさせてくれるという心意気が嬉しい。でも、何故「米線」なのか。疑問は最後まで解けなかった。
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