「フィッシュ&チップス」が食べたくなって、どうしようもなくなる時がある。
元来揚げ物が好きだが、とりわけ「フィッシュ&チップス」が好物だ。あのタルタルソースで食べるスタイルが魅力なのだろう。
その「F&C」を食べたくなったら、ボクは迷わず「HUB」に行く。
日本にアイリッシュパブのブームを巻き起こした「HUB」に。
だが、アメ横にある「HUB」はちょっと厄介だ。
なにしろ、店の隣に「キリンシティ」があるのだから。うまいビールを飲むために、ボクはどちらに入ればいいのか、しばし理性をなくす。
ビロードの「ギネス」、「バスペールエール」か、それともホップが効いた「一番搾り」か。
ともに魅力度高いビールの一騎打ち。甲乙つけがたい。
ビールの魅力とともに、気になるのは、ビールに合う酒肴。
「キリンシティ」の食材にこだわったうまい肴も魅力は高いが、やっぱりこの日は「フィッシュ&チップス」がボクの中で勝った。
「ギネス」か「バスペールエール」か。
濃厚な黒い真珠もいいが、水っぽいエールも悪くない。
ボクは店に入り、カウンターに行きつくまで、悩みに悩んだ。
そして、カウンターの男性にオーダーをした瞬間、ボクからは思いもかけない言葉が口をついた。
「バスペールエールをパイント(930円)で」。
やっぱ、これをオーダーしてしまったか。
つまみは「一口フィッシュ&チップス」(600円)。
ちょっとおしゃれな大き目のカップに小分けされた揚げ魚とポテトフライが詰め込まれる。
ちょうどいい、大きさだ。フォークやナイフを使う必要がない。
あぁたまんねぇ。
好きな酒肴をうまいビールで飲る時間。これこそ至福の時間である。
とろけそうなタルタルソースはビネガーが十分に効き、フライの味を引き立てる。衣はきつね色に揚げられ、サクっとした歯ごたえがいい。
あっと言う間に「バスペール」を飲み干したものの、酒肴はまだ十分に残っていたため、ボクは2杯目のビールを視野に入れた。
でも、ここは迷う必要はない。
ギネスだ。
だが、ここはちょっと慎重になった。
ハーフパイント(510円)でお茶を濁してしまったのだ。
だが、フィッシュ&チップスに似合うビールは「バスペール」よりも「ギネス」ではばいだろうか。
あの燻ったスモークの薫りが、「フィッシュ&チップス」によくよくフィットするからだ。
う~、もうたまらん。
そんなわけで、ボクはうまいビールと「フィッシュ&チップス」が食べたくなったら、必ず「HUB」に行く。
そうこうしているうちに、また食べたくなってきた。
HUBは重宝します。
次回はケンタッキー?
肯塔基?
あぁ、お酒が飲めるっていう?