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5年ぶりの札幌は雨だった。
某研究会からの依頼による講演の仕事。予定より早く家を出て、カラオケボックスで講演の練習。その練習を終えたところで、新札幌の駅ナカにあるスタンドそばに向かった。12年前、新札幌から室蘭に行く際、そのスタンドそばに寄るかどうか悩んだ覚えがある。結局、列車がちょうど来たからやめたけど、それ以来の雪辱だ。
新札幌といいながら、地味な駅。
そこにある駅そばの店名は「両国」。
都内のスタンドそばより、店構えが重厚で、一見すると本格蕎麦屋にさえ見える。スタンド蕎麦といってもしっかりと席があり、立ち食いではない。
時刻は13時過ぎ。それでも店内は混んでる訳ではなく、2人の客がまばらにいて、自分は店内のほぼ中央に座り、「かけそば」をオーダーした。食券制ではないのである。
「かけそば」、380円。
意外に高い。
店構えが良かったし、値段もそれなりだから、どんなそばが出てくるのか、期待したが、いかにも凡庸だった。
そばはぶよぶよの茹でおき。お出汁は魚節。「いろり庵きらく」の「かけそば」より、なんだかコスパが悪い感じ。JR北海道の深刻な赤字で駅ナカのテナント料が上がっているのかしら。
ただ、自分はこのチープなそばが嫌いじゃないから。これはこれで満足だが、北海道ならではの特色みたいな「かけそば」を期待していた訳で(黒板純風に)。
ひとつ、特色を上げるならばお出汁は雑味がなく、すっきりしていた。丁寧な仕事ぶりがうかがえる。都内の駅蕎麦のようなセントラルキッチン方式ではなく、店内で出汁をひいているのだろう。それならある程度、コストもかかるのも無理はない。だから、つゆがうまくて、結構飲んでしまった。
お出汁もおばちゃんも優しい駅そば。
ウリは店内で揚げた天ぷららしく、お店を出た時、「かき揚げそば」にすればよかったとちょっと後悔した。
次はまた10年後かしら。
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