帰宅する道中に途中下車して立ち飲み屋を散策する伝説の企画、「立ち飲みラリー」の中断からはや数ヶ月。
銀座線末広町から、東西線の東陽町までの(日本橋経由)7つの駅間をそれぞれ歩き、立ち飲み屋を探し歩いた(居酒屋放浪記のバックナンバーを参照されたし)。
だが、居住地である浦安駅を目前にして、突如の引っ越し。
帰宅までの道すがら全踏破は達成されなかった。
それから、約3ヵ月経ったある日、再び熊猫は新しい通勤路をなぞる、新たな立ち飲みラリーを再開したのである。
作戦名は「北北西に進路を取れ!」。
そう、ヒチコック監督のサスペンス映画のように、ハラハラドキドキ、スリルとアクション、そして恋あり?の感動巨編。
JR御徒町駅から東京メトロ南北線の王子神谷まで立ち飲み屋探して歩き回るぜ!
既に新立ち飲みラリーは、「100ダイニング」からリスタートしているのではないかと、見るむきもある。実際、この新立ち飲みラリーを決起する5日前、2度目の「100ダイニング」を経験しているし。
だが、「100ダイニング」をオープニングの店にしてはいけない(第一回目の立ち飲みラリーのオープニングは『百飲』だったのに)。
もっと骨太の立ち飲み屋が新企画の開幕に相応しい。
そこで、会社を出て御徒町方向に250m。京浜東北線のガード下。
「立ち飲み 市場」をスタートの地とした。
果たして立ち飲みのたすきを最終地点の王子神谷までつなぐことができるか!
「酒とつまみ」編集部の皆さん!是非見ててくださいよ!
「立ち飲み居酒屋 市場」。
御徒町ガード下飲み屋の最南端。
赤い看板。赤い電飾。中を覗くといつも多くの酔客で賑わう。
生ビール300円の文字が燦然と輝く。
しかし、その額はこの界隈では決して安いわけではない。もう少しガード沿いを下っていくと、立ち飲み「味の笛」があって、生ビールを250円で飲ませてくれる。
300円は適正価格といったほうがいいうだろう。
透明なガラスのドアを開けて中にはいった。
入り口手前の左はすぐ厨房。そこにカウンターがあって、お客が注文する。
「生ビールと煮込みね」。
早速、厨房に向かって威勢良く注文すると、白い制服のおばちゃんがやや眉間に皴を寄せながら、「後ろで食券買ってね」などという。
この立ち飲み屋は食券制なのである。
そこで、早速食券を買って、カウンターに提出。だが、「煮込み」はすでに品切れらしい。「今日やってないんだよね」とおばちゃんが面倒くさそうに答えるのだった。
そこで、作戦を切り替えて、200円のコロッケの券を買って再び、カウンターに出したのである。
飲み物と料理はお店奥のカウンターから出される仕組み。
取りに行くのは自分自身。つまり、セルフなのだ。
そこで、熊猫はお店の一番置くのテーブルに陣取って、生ビールがあがるのをじっと待った。
頭上のテレビは野球アジアシリーズの決勝。
北海道日本ハムと台湾プロ野球のラニューとの緒戦。
今年は立ち飲み屋に行くと何故か日本ハムの試合ばかり流れているような気がする。それを見ていた5~6人のサラリーマングループのおっさんたち、プロ野球の話でおおいに盛り上がっている。
「李承」、「松坂大輔」とか叫びながら議論している。
その声のボリュームはやや大きい。客の声の大きさは、そのお店の品格をも表す。それを考慮すれば、この店の客の声はやや大きめといったところか。
当然、女性のお客はいない。全ておっさん。
そうするうちに「生ビール!」と店員に呼ばれた。わたしの生が注がれたのである。カウンターに取りに行くと、コロッケも揚がった。コロッケは大きめのものが2枚。これで200円は少し得した気分。
テーブルに戻って早速ジョッキをあおった。
冷えててうまい!
しかし、周りを見渡して意外なことに気が付いた。
お客は総勢15人はいるだろうか。一人客もいれば、野球談義に花を咲かせるグループのように大人数もいる。だが、誰一人として生ビールを飲む人がいないのだ。
皆、サッポロ黒ラベルの瓶ビールなのである。
何故だ?一体何故なんだ?
誰かに聞きたくても聞けない。たまたまか。それとも、何かこの店には生ビールを頼んではいけない伝説でもあるのか。
考えたくはないが、衛生観念的な話しなら簡便してくれ。
オレはもうジョッキの半分ほどを飲んでしまっている。
そこで、ジョッキをまじまじとみてみる。特に何か混入しているわけでもなさそうだが…。いろいろ思いを巡らしていると、なんだかビールがまずくなってきた。そこで、オレも皆にあやかり、瓶ビールをもらうことにした。値段は420円。生ビールよりも高い。 それなのに、何故瓶ビールをチョイスするのか。ますます、その謎に迫ってみたくなった。
鳥の唐揚げ220円。鯵フライ160円。何故か揚げ物ばかりを注文したのは、火に通したものの方がより安全ではないかと思ってしまったからかも。
しかし、骨太すぎるぜ。この店。
波乱の立ち飲みラリーが、またスタートした。
銀座線末広町から、東西線の東陽町までの(日本橋経由)7つの駅間をそれぞれ歩き、立ち飲み屋を探し歩いた(居酒屋放浪記のバックナンバーを参照されたし)。
だが、居住地である浦安駅を目前にして、突如の引っ越し。
帰宅までの道すがら全踏破は達成されなかった。
それから、約3ヵ月経ったある日、再び熊猫は新しい通勤路をなぞる、新たな立ち飲みラリーを再開したのである。
作戦名は「北北西に進路を取れ!」。
そう、ヒチコック監督のサスペンス映画のように、ハラハラドキドキ、スリルとアクション、そして恋あり?の感動巨編。
JR御徒町駅から東京メトロ南北線の王子神谷まで立ち飲み屋探して歩き回るぜ!
既に新立ち飲みラリーは、「100ダイニング」からリスタートしているのではないかと、見るむきもある。実際、この新立ち飲みラリーを決起する5日前、2度目の「100ダイニング」を経験しているし。
だが、「100ダイニング」をオープニングの店にしてはいけない(第一回目の立ち飲みラリーのオープニングは『百飲』だったのに)。
もっと骨太の立ち飲み屋が新企画の開幕に相応しい。
そこで、会社を出て御徒町方向に250m。京浜東北線のガード下。
「立ち飲み 市場」をスタートの地とした。
果たして立ち飲みのたすきを最終地点の王子神谷までつなぐことができるか!
「酒とつまみ」編集部の皆さん!是非見ててくださいよ!
「立ち飲み居酒屋 市場」。
御徒町ガード下飲み屋の最南端。
赤い看板。赤い電飾。中を覗くといつも多くの酔客で賑わう。
生ビール300円の文字が燦然と輝く。
しかし、その額はこの界隈では決して安いわけではない。もう少しガード沿いを下っていくと、立ち飲み「味の笛」があって、生ビールを250円で飲ませてくれる。
300円は適正価格といったほうがいいうだろう。
透明なガラスのドアを開けて中にはいった。
入り口手前の左はすぐ厨房。そこにカウンターがあって、お客が注文する。
「生ビールと煮込みね」。
早速、厨房に向かって威勢良く注文すると、白い制服のおばちゃんがやや眉間に皴を寄せながら、「後ろで食券買ってね」などという。
この立ち飲み屋は食券制なのである。
そこで、早速食券を買って、カウンターに提出。だが、「煮込み」はすでに品切れらしい。「今日やってないんだよね」とおばちゃんが面倒くさそうに答えるのだった。
そこで、作戦を切り替えて、200円のコロッケの券を買って再び、カウンターに出したのである。
飲み物と料理はお店奥のカウンターから出される仕組み。
取りに行くのは自分自身。つまり、セルフなのだ。
そこで、熊猫はお店の一番置くのテーブルに陣取って、生ビールがあがるのをじっと待った。
頭上のテレビは野球アジアシリーズの決勝。
北海道日本ハムと台湾プロ野球のラニューとの緒戦。
今年は立ち飲み屋に行くと何故か日本ハムの試合ばかり流れているような気がする。それを見ていた5~6人のサラリーマングループのおっさんたち、プロ野球の話でおおいに盛り上がっている。
「李承」、「松坂大輔」とか叫びながら議論している。
その声のボリュームはやや大きい。客の声の大きさは、そのお店の品格をも表す。それを考慮すれば、この店の客の声はやや大きめといったところか。
当然、女性のお客はいない。全ておっさん。
そうするうちに「生ビール!」と店員に呼ばれた。わたしの生が注がれたのである。カウンターに取りに行くと、コロッケも揚がった。コロッケは大きめのものが2枚。これで200円は少し得した気分。
テーブルに戻って早速ジョッキをあおった。
冷えててうまい!
しかし、周りを見渡して意外なことに気が付いた。
お客は総勢15人はいるだろうか。一人客もいれば、野球談義に花を咲かせるグループのように大人数もいる。だが、誰一人として生ビールを飲む人がいないのだ。
皆、サッポロ黒ラベルの瓶ビールなのである。
何故だ?一体何故なんだ?
誰かに聞きたくても聞けない。たまたまか。それとも、何かこの店には生ビールを頼んではいけない伝説でもあるのか。
考えたくはないが、衛生観念的な話しなら簡便してくれ。
オレはもうジョッキの半分ほどを飲んでしまっている。
そこで、ジョッキをまじまじとみてみる。特に何か混入しているわけでもなさそうだが…。いろいろ思いを巡らしていると、なんだかビールがまずくなってきた。そこで、オレも皆にあやかり、瓶ビールをもらうことにした。値段は420円。生ビールよりも高い。 それなのに、何故瓶ビールをチョイスするのか。ますます、その謎に迫ってみたくなった。
鳥の唐揚げ220円。鯵フライ160円。何故か揚げ物ばかりを注文したのは、火に通したものの方がより安全ではないかと思ってしまったからかも。
しかし、骨太すぎるぜ。この店。
波乱の立ち飲みラリーが、またスタートした。
JR御徒町駅から東京メトロ南北線の王子神谷って結構ありますよね~。
ガンバレー!!
ところで、生ではなく、みんな瓶ビール飲んでるお店ってありますよね。
そのお店の習慣なのか、自然と「瓶の方が美味しいお店」になっていったのか?!
たかだか5日連続で飲みに行ったくらいで、今朝は顔がむくんでいます。
お酒弱くなりました。
何故、このお店で瓶ビールを飲んでいるのか。
それは表題にある言葉の通りからだと思います。