前回記事
で届いたばかりの『ステライメージ7』の新機能の一つ●ガイドエラーで流れた星像を簡単に修復 を試してみたのですが・・・思うような結果がでず、この記事だけでステライメージ7の評価に影響するのは、これまでステライメージに育てられてきた一人として心苦しいものがありました。そこで、もう一つの新機能について、先日撮影したM81&M82の画像処理で使って見ることにしました。それは●コンポジットの自動化と精度向上で、より高画質な仕上がりわたしのこれまでのコンポジット方法は基準点(2点)指定によるもので、処理も早く特に不満はありませんでした。今回、自動コンポジットのイメージ(先入観?)としては、『手間をかけずに、時間をかける』といったものでした。以前からファイル選択に時間がかかるとか、処理速度には不満がありました。(プログラミングの問題?)したがって、機能を高めればその分処理時間がかかると予想していたのですが・・・以下は昨日から今朝にかけて実際に検証してみた手順です。
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1. バッチメニューから「コンポジット」を選択します。

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2.1 「コンポジット」ダイアログの[
ファイルから追加]をクリックします。
・・・コンポジットする画像ファイルを選択します。
(あらかじめベイヤーRGB変換は済ませておいたファイル)
(なんで、ファイルが順番に表示されないのでしょう?)
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2.2 ファイルが指定できたら、「位置合わせ:」/「方法:」で[
自動]を選択します。
(余計なところをクリックすると、しばらく待たされるので注意。)
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2.3 ただ今、「位置合わせ」
実行中です。
ここでかなりの時間がかかりますので、パソコンにまかせて休憩がいいでしょう
(ファイルザイズ、CPU能力によりますが、わたしの場合EOS60Dで1ファイル1分50秒かかりました。)
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2.4 「位置合わせ」が
完了しました。
・・・・所要時間は19ファイルで
35分4秒かかりました。
(ちなみにわたしのパソコンは、画像処理のため最近購入したデスクトップでかなり高速の筈です。)
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3. 次に「位置合わせ」計算結果の検証のため、 「表示:」で[
加算平均]を選択します。
・・・・わたしの場合、選択後 約
2分30秒後に結果が表示されました。
(昨日はこの段階で異常な現象が発生しました。・・・記事の最後に記載)*訂正3/11朝 異常が発生するのはこの段階では無く、[コンポジットの実行]後のようです。詳細は本日(3/11)のブログで報告いたします。
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4.1 「表示」結果でずれ無く重なっていれば、「コンポジット:」で「方法:」を選択し、[
コンポジット実行]をクリックします。
(ファイルザイズ、CPU能力によりますが、わたしの場合EOS60Dで1ファイル20秒程かかりました。)
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4.2 「コンポジット」が
完了しました。
・・・・所要時間は19ファイルで
6分15秒かかりました。
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5. 「コンポジット」後の画像。(レベル調整実施)

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5.1 『基準点(2点)指定』との比較(レベル調整実施)
(左が『基準点(2点)指定』、右が『自動』コンポジット)
◎昨日、発生した異常な現象いずれも「位置合わせ」までは正常に処理されていると判断できたのですが、「表示:」[加算平均]で・・・(*訂正3/11 コンポジット実行後の画像だったようです。)
(わかりにくいのですが、輝星のゴーストのような赤い斑点が発生しています。)最初極軸ずれから、この画像が大きく流れているのが関係しているのかと思いましたが・・・流れの少ない同じ日に撮影した「ばら星雲」でも検証してみたところ
レベル調整したこの画像でわかった事は、ゴーストでは無く、コンポジット画像の一部のRGBのフレームがずれて重ねられている!という事のようです。
こんな事が発生するのは、プログラムに問題があるしかないのですが、昨日はこの問題で10時間も格闘しているうちに、4回目くらいでは発生しなくなりました。
ある条件化で発生するという事のようですが、今後も発生するようならアストロアーツに情報提供いたします。
**その後のアップデータリリースで、現在この不具合は改善されています。**
========================================================先日撮影した画像処理も兼ねて、のつもりだったのですが、横道にそれてしまいました。昨夜は、00時頃まで撮影することができましたが、ステライメージ7の検証をやりながらの撮影で、今朝見たらピントが・・・(むろん、自分の集中力の無さのせいです。)
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