雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

これでどうだ!パンスターズ彗星

2013年03月18日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
前の記事で 『ちっぽけ過ぎるので、もう写してあげない!』 と言っていたのですが・・・
昨晩、3度目の挑戦となったのは夕方頃までなら天気が持ちそうな事もあったんですが、
一番の理由は、先日の撮影画像から彗星位置の地上風景とのマッピングができた事です。
彗星の位置は「ステラナビゲータ」でわかるのですが、方向・スケールがわからないと、
地上風景にマッピングできません。
先日撮った写真は彗星と地上が一緒に写っており、
ステラナビゲータ」の「写野角」を表示させる事によりマッピングが可能になりました。

これは画期的な事で、重い赤道儀が不要になり、カメラ三脚だけで撮影できます。
荷物はたったこれだけ。その余裕からより大口径のヨンニッパレンズに変更しました。(今回はライトをいくつも持って来ました。)

地上の目印は”電柱”や”樹木”と困ることはありません。

高く上った月でピントの再確認。
(ヨンニッパはバランスウェイトをはずしてきたため、上方向に向けるとバランスが悪く、
小さくても優れものの自由雲台「Kenko FP 90 ZS-N」でも支えきれません。)

最初に彗星を「ライブビュー」で確認できたのは午後6時半を過ぎて、じきのころでした。
(*各掲載画像は拡大のためのトリミングは行っていません。画像クリックで拡大できます。)
2013/03/17 18h32m08s~18h32m28s 1sec露光x10枚コンポジット ISO 400
NFD400mm(絞りF4) Cooled60D(冷却OFF)

前回撮影では「ライブビュー」はおろか、撮影画像すら現地で彗星を確認できませんでした。
その原因は、ライトを忘れ暗くなる前に撤収したためと考えています。

2013/03/17 18h37m04s~18h37m28s 2sec露光x10枚コンポジット ISO 400

2013/03/17 18h44m45s~18h46m59s 10sec露光x10枚比較明コンポジット ISO 400
NFD400mm(絞りF4) Cooled60D(冷却OFF)

高度が下がると共に、光度が落ちてきているのがよくわかります。
f=400mmでは10秒露光で大きく流れています。
露光時間を短くするため、これ以降ISO 1600に変更しました。

2013/03/17 18h47m32s~18h48m06s 2sec露光x10枚コンポジット ISO 1600
(2秒露光でも”流れ”が気になるため、後に撮影した画像と比較暗で処理しています。
自画像を使った場合に発生する”風が吹いた”ような副作用が出ませんでした。)

2013/03/17 18h48m39s~18h49m13s 2sec露光x10枚コンポジット ISO 1600

2013/03/17 18h50m16s~18h51m23s 2sec露光x19枚コンポジット ISO 1600

この時点での彗星の高度は約6度と低く暗くなったため、
これ以降は手製絞りをはずしてF2.8開放で撮影。

2013/03/17 18h52m30s~18h53m30s 10秒間隔2sec露光x5枚比較明コンポジット ISO 1600
NFD400mm(絞りF2.8開放) Cooled60D(冷却OFF)
*18h53m00s・18h53m10sの画像は無し

結局、彗星の沈んだ位置を見ると、マッピングはドンピシャ!だったようです。

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まだ、先日撮った銀河の画像処理も終わっていないのですが・・・
こういう忙しさは大歓迎です。
好きな事をさせてくれている家内に感謝。

雲上くもがみ
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コメント (6)
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