雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

オリオン大星雲 総露光時間42分と24秒

2018年11月01日 | 天体写真(星雲・星団)
わたしの場合 いつもの年なら 冬場にめずらしく星が見えたときのために
この時期は撮らずに残しておく オリオン大星雲 なのですが、
薄明が始まるまでの最後のタイトル 魔女の横顔星雲 が電線の碍子(ガイシ)
邪魔されるトラブルに見舞われ 急遽ピンチヒッターで撮ることに。

オリオン大星雲 は 魔女の横顔星雲 より赤緯で1.5度ほど高くなります
魔女の横顔 を中断して、カメラを縦構図用に回転させ、オリオン大星雲を導入。
撮影を再開するまで6分間を要しました。(短時間で済んだのはステラショットのおかげ)
問題は魔女の横顔の撮影で費やした時間もあり、薄明まで40分もありません。
オリオン大星雲はケタ外れに明るいのですが、淡い周辺部に露光を合わせると
中心部はのっぺらぼーの真っ白けに。
そこで多段階露光を行うことになります。↓
今回は3段階露光とし、撮影枚数は薄明までの時間から逆算して6枚に
この星雲を光らせている トラベジウム星団 をつぶさないため、今回はこれまで最短の4秒露光を選択。

多段階露光した画像をすべて重ね合わせて処理した結果です。
オリオン大星雲 (オリオン座)
( 画像クリックで元画像の25%表示 )
( 北 は 上方向 になります )
撮影DATA : 2018/10/19am 03:53’~  Vixen R200SS+コレクターPH(合成f=760mm))
露出 秒・分・分 × 各 ISO 3200 LPS-D2 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
大きな輝度差を緩和させるため、各露光時間ごとにデジタル現像までやってから加算しました
いろんな画像処理を試したのですが、このあたりが限界。
夜半前に降った雨ですっきりした空だったはずなのですが、
南側の輝星の周囲に青いにじみが目立ちます。
最後に撮った6分露光の画像を見ると、1枚ごとに背景が明るくなっていました。
確かに最後の2枚は薄明が始まってからの撮影だったのですが、
経験から、薄明が始まっても15分くらいは大丈夫なはず・・
電線通過の影響でも出たのでしょうか ?

おおよそ5年前に今回より露光時間をかけて撮った画像があります。
4段階露光で総露光時間は93分ですが、感度は今回の半分です。
有限の諧調をどこに重点的に割り振るかによって、見栄えが変わります。

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11月に入りましたが、今夜は下弦の月。
わたしにとっては新月期に入るわけですが、早くも西高東低の冬型に。
週間予報では4日ごろには越後も雲が切れてくれるかどうか。
数時間の晴れ間でも撮るきゃない。

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コメント (8)
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