雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

今回も前座でごめん、しし座の トリオ銀河

2021年03月29日 | 天体写真(系外銀河)
前回記事とは撮影期日が前後しますが
19日夜半過ぎに3月二夜目の春の系外銀河の撮影を行っています。
GPV雲予報では夜半過ぎに雲が薄くなる予報だったのですが、
もともと上弦前の月が夜半前まで沈まないため 撮れても5時間余り。
それでも毎年欠かさず撮りたい対象がありました。
それは子持ち銀河のニックネームを持つりょうけん座 M51
この夜のM51の南中時刻は1時過ぎですので、空の暗い時間帯に4時間近く露光できます。

ステラショット2微動導入を使えば南中前からの導入が可能ですが、
雲が切れるのが早かったため 欲が出て23時過ぎから別の対象を撮り始めました。
それは2年前にも子持ち銀河を撮る前の前座で撮ったしし座のトリオ銀河
時間つなぎなので、当然露光時間は今回も少なめになるのですが
前回の分とあわせて2年分をコンポジットすれば2年前の画像の有効活用になる、
と考えました。

結局、今回は総露光時間114分で切り上げました。
しし座のトリオ銀河   
M65(NGC3623)[左下]:距離 3,500万光年 視等級 9.3等級  視直径 7.3’×2.4’ 渦巻銀河(活動銀河核) 
M66(NGC3627)[左上]:距離 3,500万光年 視等級 8.9等級  視直径 6.6’×3.7’ 棒渦巻銀河 
NGC3628[右上]:距離 3,500万光年 視等級10.2等級  視直径 14.8’×3.0’ 渦巻銀河 
( 画像クリックで 元画像の25%サイズで表示します )
( ほぼノートリミング *縦構図で撮っていて 右側が 北 になります )
撮影DATA : 2021/ 3/19 23:24’~  Vixen VC200L(fl=1,800mm)
露出 15分 × 枚 + 分 × 枚 ISO 6400 LPS-D1 EOS 6D (HKIR改造)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam 
ステラショット2(導入・ガイド・撮影)ステライメージ9(画像処理)
  
そこに 2年前(2019/ 3/ 8)に撮った15分×5枚、3分×8枚も合わせてコンポジット。
( 今度は上を北にでっかく掲載 )
総露光時間は213分になりましたが、このトリオ銀河は露光時間が少なくてもそれなりに写るので、違いが・・

一応 総露光時間が増えた事によってどう変わったのか?
( 画像クリックで拡大表示できます )

NGC 3628
( 別名 ハンバーガー銀河 )
上が総露光時間114分、下が213分

M65(NGC3623)
左が総露光時間114分、右が213分

M66(NGC3627)
左が総露光時間114分、右が213分

2年前の画像の星像が肥大していたため解像度は上がっていませんが、
ノイズが低減された分 コントラストも強めに処理できました。

恒例の『ただいま撮影中』ショットです。 ↓
( 画像クリックで星座名が表示されます )
 0時30分ころ~ TamronZoom(f17mmF2.8) 30秒×6枚 ISO1600 ソフトフィルター kissDX(フィルタ改造) 三脚固定撮影

次回は この夜のメインタイトル M51 子持ち銀河 の予定です。

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撮影画像のストックはあと1タイトルだけ。
今日が満月なので、下弦の月の頃には晴れてくれるとありがたいのですが。

1月の大雪で排雪所になっていた公園の遊具の掘り出しがやっと終わったのですが
すべり台が壊れちゃってて、今度 孫たちが来るまでに新しくなるのかなぁ

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