これまでの記事
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初めて赤道儀でガイド撮影の検証を行う
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2007.10.18(木)
透明度”2/5”という悪条件であったが、手持ちのタカハシ90S赤道儀を使って
初めてノータッチガイドの検証をおこなった。
[主な検証項目とその結果]
(1).5分間のノータッチガイドは可能か?⇒ f=50mmでは星の流れなし!(OK)
(2). TAMRON Zoomレンズの左側の流れはF4に絞れば改善されるか?
⇒周辺減光は目立たなくなったが、収差の流れはやはり目立つ。(NG)
撮影は、近くのゲートボール場に赤道儀を車で運搬しておこなったが、
最大の問題は1時間程度で『
レンズ表面に結露』が発生した事。
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2007.10.19(金)
さっそく、Vixenの露除けヒーターを注文。(AstroArtsで \7,140-)
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2007.10.21(日)
帰省中に地元のカメラ店にて中古の望遠レンズを購入。
Canon EF100mmF2.8マクロ \27,800-
(クリックで拡大)
この日のノートには
「
前の日に目をつけていたもので、パチスロに買ったため思い切って買った。」 とある。
この頃は、まだタバコを吸いながらパチスロに熱中していたのだなあ・・・。
今ではもう両方ともやめて品行方正な生活をおくっております。
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2007.10.27(土)
ネットで偶然見つけた
『滝星図(8.5等)』を、ほぼ1日かけてダウンロードし、
印刷したものを北・南の2冊に分けてファイリングした。
それにしてもこれほど完成度の高いものを無料で提供するとは! 滝さんに感謝です。
( スケール 9mm/
1° )
*星図をクリックすると滝星図のページにリンクします。
http://www.geocities.jp/toshimi_taki/atlas_85/atlas_85_jp.htm
*無償でダウンロードできる事が信じられないほど、すばらしい星図です。
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望遠レンズの性能検証を行う
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2007.11. 2(金)
運良く、帰省日に星の見える夜があったので購入した100mmマクロレンズの性能を検証してみた。
[主な検証項目とその結果]
(1).100mmF2.8マクロレンズを使ってみて ⇒ ・ピントがすごくシビア。
・F2.8開放でも像の乱れは少ない。(絞ってもF4で十分)
・適正露光はF2.8・・・2分 F4・・・4分 F5.6・・・5分以上(天頂付近でISO 800)
(2). 90S赤道儀の追尾性能 ⇒ 北天の対象なら、f=100mmでも5分くらいまではOK
(3). 露除けヒーターの効果 ⇒ 3時間の撮影で車には露が降りていたが、レンズはOKだった。
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ホームズ彗星大バースト
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2007.11.09(金)
2・3日前に会社の昼休みにネットを見ていたら、『
ホームズ彗星、大バースト』の記事を見つけた。
ペルセウス座で2~3等級という絶好の条件のようだ。
期待して帰省したが、駅に降りると雲があるのか星がかすかにしか見えない。
夕食後外に出てみると星が明るく輝いていたので、あわてて玄関前で仮セッティング。
(玄関のある東側は家の影になるため北極星は見えず、正確な極軸合わせができない。)
とりあえずタムロンズームで数枚撮影したが、電池切れ表示が出たので中断。
仮充電後も星が明るく輝いていたので、今度は家の裏側で北極星による正確な極軸合わせをおこない、
購入してまもないEF100mmの望遠レンズで数枚撮影したところで、全天雲におおわれてしまった。
共通データ:2007/11/09 EOS KissDX ISO800 タカハシ90S赤道儀 ノータッチガイド(ホームズ彗星の近くの明るい星は αPer)
TAMRON 17-50mmF2.8 Zoom(f50mmF4) 120sec,60secx各1
・・Canon EF100mmF2.8マクロ(絞りF4) 98secx1
はじめて撮れたまともな写真が明るい彗星だったとは、なんと言うラッキー!
(そもそも彗星の写真なんて、生まれてからこれまで撮った事はない。)
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2007.11.10(土)
今夜もなんという幸運! 昼間雲の多い天気だったのに、夜8時過ぎには雲が無い。
今度は最初から家の裏側で極軸合わせを行い、初挑戦の”コンポジット”処理を行うため複数枚の撮影もできた。
彗星だけではもったいないので、他にも「北アメリカ星雲」「アンドロメダ銀河」「ペルセウス座二重星団」の撮影もおこなった。
共通データ:2007/11/10 Canon EF100mmF2.8マクロ (F4.0)EOS KissDX ISO800 タカハシ90S赤道儀 ノータッチガイド
・・・・・・・・「
ホームズ彗星」 3Minx2、2Minx2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「
ペルセウス座二重星団」 3Minx2、2Minx2
*コンポジットによりノイズが減りなめらかな画像となったことにより、彗星が”
輝く真珠”に見える。
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2007.11.16(金)
予報はかんばしく無かったのだが、夜9時半頃から10時過ぎまで雲の切れ間から
ホームズ彗星を撮影することができた。
2007/11/16 Canon EF100mmF2.8マクロ (F4.0) 3Minx4、
・・・・(
六日間の変化)10日撮影画像を比較明合成してみました。
2Minx2、1Minx4 EOS KissDX ISO800 タカハシ90S赤道儀 ノータッチガイド
*位置も変化し、彗星の形も”
輝く真珠”というより”
クラゲ”に見える。
彗星は木星軌道あたりまで遠ざかりつつあるため、ガスが拡散して大きくなったものと思われる。
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なかなか「5年前の今」に近づけなくて、今回は2ケ月分の記事となりました。
ちょっと細か過ぎる感もありますので、
次回以降はポイントを絞った、振り返りの記事にしたいと考えております。
みんなで作る 「
みんなの宇宙(そら)」写真館。
コンテストでは無く、展覧会 です。
参加お待ちしています。 雲上 (
くもがみ)
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