
散歩コースの竹林を左折した広いあぜの奥の民家の
敷地内に桐の花が咲いていました。
そこは竹林のある傾斜地で、道路から目の前に
桐の花が見られるので、写真を撮るには願ってもない
ところでした。
桐の花はいままで撮った記憶がほとんどありません。
それは桐の花が高いところに咲いていて、花色が薄紫色
なので下からは満足な写真が撮れなかったからです。
昨日は2~3メートル先に咲く桐の花にほぼ真横から
カメラを向けられてラッキーでした。
筒状鐘形の花冠の先はつちびる状に裂けていて、
地上から見られない花の形と美しさに目を見張りました。

昔は女の子が生まれると桐を植えて、結婚するときに
桐タンスを作って嫁入り道具にする風習があったそうです。
桐の花を詠んだ適当な句が見当たりませんでしたが、
たまたま『増殖する俳句歳時記』というHPに、
角川源義の次の句が目に入りました。
花桐や 手提を鳴らし少女過ぐ
昔の風習とは全く違った現代の子らしい少女の
ハンドバッグの止め金を鳴らす様子が伝わってきました。