ツルウメモドキを知ったのは写真を撮るようになってからで、
身近な野山や空き地などでよく見かけます。
以前、両側が林に囲まれた薄暗い切り通しのような地形の
道路を歩いていたら、黄色い皮がわずかに道路に落ちて
いるのを見つけました。
ツルウメモドキの仮種皮とわかって、真上を見上げたら
つるが10mの高さにまで伸びていました。
先日箱根に行ったとき、仙石原のバス停前の店にツルウメ
モドキの枝が束になって積んで生け花の材料に売られていました。
ツルウメモドキの黄色い仮種皮が裂けると、鮮やかな赤い種子が
出て野鳥を惹きつけます。
郊外にツグミを探しに行った時、植木畑の中に株立ちした
ウメモドキに赤い実がたくさんついていました。
以前ウメモドキの赤い実が気に入り幼木を庭に植えたことが
ありますが、実が小粒で期待外れでした。
盆栽も5,6年で枯らしてしまった苦い思い出があります。
植木畑のウメモドキはやがて野鳥が赤い実を食べ尽くすでしょう。
ところで、ツルウメモドキはニシキギ科で、ウメモドキは
モチノキ科です。
両者は葉が梅の葉に似ているからといわれますが、
モドキ(擬き)はアバウトでよくわかりません。