庭の木瓜(ボケ)の実が薄黄色く色づいています。
その隣につぼみがやや膨らみかけてもう2,3輪の
赤い花が咲いています。
寒さの強弱で新年に部分咲きすることもありますが、
3月に咲くのが本番です。
いま木瓜のことを書こうと思ったのは、名前は実が
瓜に似ていることに由来するからです。
実を焼酎漬けにする人もいるようですが、我が家では
観賞用に放置しています。
木瓜は1メートルほどの低木なので、カリンのように
実は目立たないです。
注目されることもなく近く落下するでしょう。
夏目漱石は木瓜を好み、次の句が知られています。
木瓜咲くや漱石拙を守るべし
「草枕」に「世間には拙を守るという人がある。
この人が来世に生れ変るときっと木瓜になる。
余も木瓜になりたい。」
と書いています。