いま散歩道の高台の小学校の擁壁を這うようにコトネタスター・
オータムファイヤ-の赤い実が垂れています。
正門前の案内板によれば、学校建設に先立って発掘調査が行われて、
縄文時代の中ごろの竪穴住居跡13軒、土器などの遺跡が多数発掘
されたそうです。
いまから5000年前から4500年前のことです。
冬になると正門手前の坂道に面した高さ3mの擁壁に赤い実をつけた
つる性の枝が垂れますが、この実に気づく人は少ないでしょう。
野鳥がこの赤い実を食べるのは遅く、冬の間長く観賞することが
できます。
近くの市立公園にも約30メートルにわたって植えられていますが、
環境がこの植物の生育に合っていないのか毎年実がほとんどつきません。
公園の管理者に縄文の遺跡の出た高台の赤い実を見せたいものです。
見晴らしのいいこの高台で縄文の輝きがよみがえったのではと思っています。
なお、コトネアスター、別名紅紫檀はよく見かけますが、
コトネアスター・オータムファイヤーはあまり見かけません。
素敵な名前は流通業者がつけたのでしょう。